「コクサン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
画像の追加 ギャラリーの設置
1行目:
[[画像:SPG_M-1978_KOKSAN,_front.JPG|thumb|200px|M1978 正面より]]
[[File:SPG M-1978 KOKSAN.JPG|300px|thumb|M-1978 KOKSAN イラクが鹵獲したイラン軍の車両]]
'''コクサン'''(곡산、Koksan)は[[北朝鮮]]の[[朝鮮人民軍]]が保有する[[自走砲]]。
 
7行目:
沿岸砲を自走砲化した経緯は不明だが、[[HY-2 (ミサイル)|CSS-N-3「シルクワーム」]]の配備により、沿岸砲が余剰になったために自走砲として転用したと考えられている。多連装ロケット砲と共に[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]に沿って多数配備されており、[[韓国]][[本土]]を直接[[攻撃]]することが常時[[可能]]となっている。
 
=== M1978 ===
[[File:SPG M-1978 KOKSAN.JPG|300px250px|thumb|M-1978M1978 KOKSAN イラクが鹵獲したイラン軍の車両]]
[[ソビエト連邦]]の[[T-54]][[戦車]]を[[中国]]でライセンス生産した[[59式戦車]]の車体に沿岸砲を搭載したもので、射撃時に車体を安定させるための駐鋤と長大な砲身を移動時に固定するためのトラベリング・ロックも追加装備している。沿岸砲を直接戦車の車体に乗せただけなので、砲弾や操作人員は別途の輸送が必要と考えられる。M1989と交代して既に退役したとする文献<ref>日本兵器研究会 編『世界の装軌装甲車カタログ』[[三修社]] [[2001年]] ISBN 4-384-02660-9</ref>もある。
 
少数が[[イラン]]に[[輸出]]され、[[イラン・イラク戦争]]で使用された。その際に[[イラク]]が捕獲した車体が[[湾岸戦争]]後に発見されている。
 
=== M1989 ===
コクサン以外の北朝鮮製自走砲に用いられている「トクチョン(덕천시:Tok-Ch'on)」装甲車両(ソ連の[[ATS-59]][[砲兵トラクター]]([[:en:ATS-59|en]])の国産型)をベースに、前後に車体を大型化し、後部に駐鋤を、前部にはキューポラを有する操縦席・車長席がある。沿岸砲は車体後部に搭載し、その前にも乗員区画があることから、要員・弾薬の輸送が可能になっている。
 
外観はソ連の[[2S7ピオン 203mm自走カノン砲]]に類似している。[[アラブ首長国連邦|UAE]]に少数が輸出されたが、既に退役しているとのこと。
 
<gallery>
画像:Koksan_gun_barrel.JPG|M1978 砲口付近 多孔式のマズルブレーキが装着されている
画像:M-1978_KOKSAN_detail.JPG|M1978 操縦席及び砲駐退器付近
</gallery>
 
== 参考文献 ==