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この時期に、一般家庭へのインターネット接続環境の普及が始まったということもまた、このような使い勝手を重視したスタイルの省スペースパソコンの普及に拍車をかけたと考えられる。それまでは、[[ワープロソフト|ワープロ]]や[[表計算ソフトウェア|表計算]]などの実用目的にしろ、[[ゲーム]]などの[[趣味]]用途にしろ、パソコンの購入にあたっては分かる人が自分の目的に合わせて選択するのが当然であったのに対して、1990年代後半以降、とりあえず特別な目的がなくても、[[インターネット端末]]として利用し、必要になったときに、ワープロでも何でもその目的にあわせて使えばよいという意識が一般化することになる。一般家庭においても、パソコンの導入はもはや特別なことではなくなったのだ。一般家庭向けのインターネット接続端末としては、[[テレビ受像機]]にその機能を持たせたものや、家庭用[[ゲーム機]]にその機能を持たせたものなども登場したが、それらは一般的な[[インターネット]]・[[インフラストラクチャー|インフラ]]の一部として成功することは無かった。結局、一般大衆向けのインターネット接続装置として成功を収めることができたのは、家庭用省スペースパソコンと[[携帯電話]]([[PHS]]を含む)であった。
 
前述のとおり、独立の筐体を持つタイプでの液晶ディスプレイの利用は、15インチ液晶ディスプレイ装置が市場に浸透するに伴ってすぐに増えていったが、ノート型を除く一体型パソコンにおける液晶ディスプレイ装置の採用は、すぐには進まなかった。このことの原因の一端に、液晶ディスプレイパネルの価格が非常に高価であったことが上げられるであろう。GUIの普及や初期には[[CD-ROM]]、そして後にはインターネットを通じたマルチメディアコンテンツの配信の一般化に伴って、パソコンのディスプレイ装置の大型化は時代の要請であった一方で、一般家庭においては、主に価格の面でパソコンの導入に抵抗感が残っていたこともから、液晶ディスプレイを一体型パソコンに用いる試みは、それほど盛んであったとはいえない。もちろん日本IBMの[[PC/55E]]のような機種はあったし、アップルの20th AniverseryAnniversary Macintoshなど例もあったのだが、ノートパソコンや、スリム型パソコンに対する優位性はほとんど無かった。
 
しかし、さらに時代が経つにつれ大型のカラー液晶ディスプレイパネルの低価格化が進むと、安価であることを優先してCRTを採用していた家庭用一体型パソコンでも[[薄膜トランジスタ|TFT]](薄膜トランジスタ)カラー液晶パネルを採用するものが増えてくる。CRTを採用したものは、特に低価格をアピールするものに限られるようになり、画面サイズのわりに筐体が大きく、画質も良くない(これは、低価格化のために安物のCRTを用いたからであり、CRT自体のポテンシャルは現代の液晶よりも高いというのが一般的な見解である)と敬遠されるようになった。現代では、CRTを採用した一体型機種は存在せず、一体型機種はすべて液晶一体型となっている。
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