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'''クレイジー・ホース'''('''[[w:Crazy Horse|Crazy Horse]]''' (Tasunka witko) , [[1840年]] - [[1877年]][[9月5日]])は、[[インディアン]]部族の[[スー族]]に属する[[ラコタ]]の一支族、[[オグララ族]]の戦士。しばしば誤解されるが、酋長ではない。
 
== 人物 ==
 
父親(1810年生)は[[:en:Oglala Lakota|オグララ]]・スー族のシャーマンで、戦士ではなかった。母親[[:en:Rattling Blanket Woman|ラトリング・ブランケット・ウーマン]](1814年生)はシチャング(ブルーレ)・スー族だった。彼は幼い頃からシチャング族や[[シャイアン]]族のキャンプを出入りしていた。
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彼女との間に「ゼイ・アー・アフレイド・オブ・ハー(They Are Afraid of Her)」という娘をもうけたが、幼くしてコレラで亡くし、失意の中しばらく戦の場から離れる。二人目の妻には、[[ネリー・ララビー]]という[[シャイアン族]]とフランス人の混血女性を迎えた。
 
== 彼のヴィジョン ==
 
1854年、12歳の時に[[:en:John Lawrence Grattan|グラッタン中尉]]によって[[:en:Conquering Bear|コンクァーリング・ベアー]]酋長たちが[[:en:Grattan massacre|皆殺し]]にされるのを見た。これを契機に、一人で山に分け入り、[[:en:Vision quest|ヴィジョン・クエスト]]を行い、[[ヴィジョン]](幻視)を得た。ヴィジョンの中で、ふわふわと影の様に踊り回る奇妙な馬に乗り、顔と体に不思議な模様を描いた男が現れ、彼に様々な啓示を与えた。父親の名もタ・シュンカワカン・ウィトコだったが、のちにこの夢のことを聞き、啓示のその中の男が息子だと確信して、すぐさま父親は自分の名を息子に譲ったのである。
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戦では負傷したことがないが、[[:en:Lame Deer|ジョン・ファイヤー・レイムディアー]]や[[レオナルド・クロウドッグ]]によれば、これはクレイジーホースが最初のヴィジョンとともに不思議な力をもつ小石を得ていて、戦の際は必ず耳の後ろに挟んでいたおかげだという。
 
== 戦歴 ==
 
[[1876年]][[3月17日]]の[[パウダー川の戦い]]、同年[[6月17日]]のクルック将軍を退けた[[ローズバットの戦い]]などで活躍し、[[6月25日]]には[[リトルビッグホーンの戦い]]で[[ジョージ・アームストロング・カスター|カスター中佐]]の大隊を全滅させたひとりとなった。
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ほかの酋長・戦士がその地から逃亡する中、とどまって戦いを継続していたが、1877年[[5月6日]]にアメリカ政府に投降した。が、常に白人と距離を置く彼の姿勢は、[[保留地]]内で反乱分子視されることとなる。
 
== その最期 ==
 
1877年[[9月5日]](合衆国陸軍の公式記録では6日。9日とする資料もある)、司令官との会談を申し入れられ、強引に連行された。が、連れていかれた場所は営倉だった。クレイジーホースは激しく抵抗し、元仲間だったリトル・ビッグマンと[[:en:Touch the Clouds|タッチ・ザ・クラウド]]、白人兵に押さえ込まれ、[[:en:William Gentles|ウィリアム・ジェントルズ]]という歩哨によって銃剣で刺殺された。'''36歳'''だった。
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その遺体は親族によって持ち去られ、埋葬場所は公開されていない。
 
== その他 ==
 
現在、[[彫刻家]]の[[:en:Korczak Ziółkowski|コルチャック・ジオルコウスキー]]とその家族達によって、[[ラシュモア山]]に彼の像を彫る[[クレイジー・ホース記念碑]]の事業が進行中である。が、クレイジーホースは肖像を残さなかったので、その肖像はあくまで想像のものであり、部族内ではむしろ正しい姿ではないとの指摘も強い。基本的に、スー族の伝統派はこの記念碑を、「クレイジー・ホースとスー族を侮辱するものだ」として批判している。
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『[[クレイジー・ホース (映画)]](Crazy Horse)』、[[ケーブルテレビ]]の[[ターナー・ネットワーク・テレビジョン]]が1996年に制作したクレイジー・ホースの半生を描いたケーブルテレビのTV映画。
 
=== 参考文献 ===
 
*タイムライフ社 「インディアン」、「グレート・チーフ」
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[[fa:اسب دیوانه]]
[[fi:Hullu Hevonen]]
[[fr:Crazy Horse (chef amérindien)]]
[[fr:Tashunca-Uitco]]
[[hr:Ludi Konj]]
[[io:Fola Kavalo]]