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[[古代エジプト]]の神官たちは恒星[[シリウス]]の動きから1年が365日であることを知り、30日×12ヶ月と暦日とは関係のない5日を加えた国定の民間暦を創出した。これは神から与えられたものとして神聖視され、代々の国王は即位時にこれを遵守することを神々に誓った。だが、単純な1年=365日暦であったために次第に季節と日付のズレが生じてきた。そこで神官は4年に1度の閏年を1日加えた神官用の官暦を用いて年中行事を行った。しかし、民間暦の改訂については神への冒涜であるとして否定的な考えをとり続けた。[[紀元前239年]]になって、[[プトレマイオス3世]]の命によって官暦に統合された。
 
[[ペルシア]]では、エジプトの民間暦に年始を90日遅らせたものを用いていた。[[セルジューク朝]]時代に[[ウマル・ハイヤーム]]らによって、[[ユリウス暦]]の要素をとり入れた[[ジャラリー暦]]を導入した。現在の[[ヒジュラ太陽暦]]はその後継であり、春分を年首、1-6月を31日、7-11月を30日、12月を平年29日・閏年30日としている。これは黄道十二宮とのずれズレをなくすため配列したものである。
 
=== ユリウス暦の暦法 ===