「暦表時」の版間の差分

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== 定義 ==
太陽の[[黄経]]の位置を[[歳差]]の影響だけを考慮し[[章動]]の影響を取り除きまた[[視差]]および[[光行差]]の影響取り除いて[[歳差]]の影響だけを考慮しものを'''太陽の幾何学的平均黄経'''という(ただ実際に太陽が見える位置にはこのほか[[大気差]]や[[極運動]]の影響も考慮しなければいけない)。
 
[[1900年]]の年初に近い時太陽の幾何学的平均黄経が279度41分48.04秒になった時刻を暦表時1900年1月0日12時0分0秒と定義する。暦表時秒は、この基点からちょうど1年過ぎた(地球が太陽の周りを1周した)時間の1/31556925.9747と定義されている。この時間は、[[サイモン・ニューカム]]によって求められた太陽の幾何学的平均黄経を求める式によって計算される。Lを太陽の幾何学的平均黄経に[[光行差]]である-20.47秒を加えた'''太陽の見かけの平均黄経'''、Tを1900年1月0日12時から測った36525日を単位とする時間とする。
 
この時間は[[サイモン・ニューカム]]によって求められた太陽の幾何学的平均黄経を求める式によって計算される。Lを太陽の幾何学的平均黄経に[[光行差]]である-20.47秒を加えた'''太陽の見かけの平均黄経'''、Tを1900年1月0日12時から測った36525日を単位とする時間とする。
 
<math>L=279^\circ 41'48''.04 +129602768''.13T+1''.089T^2 \!</math>
 
ここでニューカムはTを世界時として扱ったが、これを暦表時としてとらえ直す。
 
Lが360度(=1296000秒)変化すると1年であるから1年(=365.24219878日)は
<math>\frac{1296000}{129602768.13} \times 365.24219878 = 31556925.9747 \!</math>秒
となり、これが暦表時秒の定義の根拠となっている。