「ジ・アンダーテイカー」の版間の差分

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その豊富な経験と実績でバックステージでの同僚のレスラーのリスペクトは高く、リーダー格の地位にある。入場・試合等での圧倒的な存在感からファンの人気も高く、[[ヒール (プロレス)|ヒール]]を演じていても[[ブーイング]]が歓声にかき消されるほどである<ref>絶大な人気を誇る[[ハルク・ホーガン]]と敵対する極悪非道のヒールを演じる場合でさえも、ブーイングを上回る大歓声を受けた。また、[[カート・アングル]]は「プロレスの歴史においてハルク・ホーガン、[[ストーン・コールド・スティーブ・オースチン]]、[[ザ・ロック (プロレスラー)|ザ・ロック]]をはじめ、[[ショーン・マイケルズ]]や[[トリプルH]]、[[エディ・ゲレロ]]に[[クリス・ベノワ]]、そして僕もトップリストに入る。だがテイカーは別格だ。彼らも僕も素晴らしいが、僕の知る限りアンダーテイカーこそが史上最高のレスラーだ。テイカーの存在全てがWWEを特別なものにしているんだ。これほど長い間WWEが成功しているのは長年テイカーがトップでWWEを率いてきたからだ」と大絶賛している。</ref>。安定したレスリングテクニックもさることながら、当たり外れの大きい怪奇派ギミックを完璧にこなし、WWEで人気を得るための最も重要な要素であるマイクアピールを殆どせずに入場をするだけで自分のペースに巻き込んでしまう<ref>このような観点から、アンダーテイカーこそが、数少ない怪奇派の完成された形の一つであるとする声も強い。</ref>。
 
逆に、その圧倒的存在感がゆえに、王座戦線への絡みにくさ(一旦王座に就いたテイカーに負けブックを組むのが困難であること)<ref>そのためか、王座戦線とは縁遠く、長いキャリアと実力の割には最高位の王座歴は6度しかない。</ref>や対戦に値するレスラーの少なさが泣き所といえる<ref>目下のところ、ブランド最上位の王座を安定して保持する実力のレスラーが主なテイカーの好敵手となっている。しかし2003年には当時のWWE王者[[ブロック・レスナー]]とUS王者ビッグ・ショーの二人を相手にテイカー1人が1対2のハンディキャップ戦を戦い、それでもテイカーが勝ったことからも分かるように、テイカー相手にフォール勝ちのブックを組むことがいかに重大なことかが表れている</ref>。現在のWWEを世界最大のプロレス団体にまで押し上げた最大の貢献者という意見もある。WWE最大の祭典[[レッスルマニア]]では無敗の17連勝という記録を続けている。墓堀人ギミックの時は「[[]]を落とす」「敵の背後に姿を現し、後ろを振り返った瞬間に再び姿を消す」「敵の友人の顔が突然、血だらけになる幻が見える」などの超常現象を操れる魔力を持つというギミックがあり、魔力で敵を翻弄することから「'''心理戦の達人'''(''master of mind games'')」とも呼ばれる。
 
== 来歴 ==
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同年のサマースラムで復帰し、当時デビアスの配下として働いていた[[ブライアン・ハリス|偽アンダーテイカー]](''Evil Undertaker'')を下す。約一年間、デビアス派閥ミリオンダラー・コーポレーションと抗争。[[1996年]]には[[ブレット・ハート]]との王座戦を妨害されたことを発端に[[レッスルマニア#第12回大会(1996年)WrestleMania XII|WrestleMania XII]]で[[ケビン・ナッシュ|ディーゼル]]と対戦して勝利。なお、この少し前に鼻骨を骨折したため、『[[オペラ座の怪人]]』風のフェイスマスクを着けて試合を行っていた時期がある。
 
WrestleMania XII翌日の[[WWE・ロウ|RAW]]にて[[デスマッチ|ハードコア・マッチ]]で名を上げた[[ミック・フォーリー]]が怪奇派ギミックのマンカインドとしてWWFに登場して二人の抗争が始まり、マネージャーのベアラーの裏切り、[[サマースラム#第9回大会(1996年)WWF SummerSlam 1996|サマースラム]]での通称「[[ボイラールーム・ブロール|ボイラールームでの決闘]]」を経て、[[イン・ユア・ハウス]]で史上初の[[生き埋め戦|ベリード・アライブ・マッチ]]が行われた。試合には勝利したものの直後に[[テリー・ゴディ|ジ・エクスキューショナー]]に襲われ生き埋めにされる。しかしその場に雷が落ち、土の中から手が現れるというホラー映画さながらのシーンが演じられた。
 
[[1997年]]、[[レッスルマニア#第13回大会(1997年)WrestleMania 13 "Heat"|WrestleMania 13]]のメインイベントでは[[シッド・ビシャス|サイコ・シッド]]を下し二度目のWWF王座を獲得。サマースラムで[[ショーン・マイケルズ]]の誤爆によってブレット・ハートに王座を奪われ、以降はマイケルズとの抗争に発展。史上初の[[ヘル・イン・ア・セル]]で決着が図られたが、試合中に以前よりベアラーによって存在のみが明かされていた、『火事で死んだと思われていたテイカーの弟』[[グレン・ジェイコブズ|ケイン]]が乱入し敗北。[[1998年]][[レッスルマニア#第14回大会(1998年)WrestleMania XIV “D-X raided”|WrestleMania XIV]]でのケイン戦では[[パイルドライバー#ツームストーン・パイルドライバー|ツームストーン・パイルドライバー]]三連発の末に勝利。その後はマンカインドとの抗争が復活し、[[キング・オブ・ザ・リング]]で行われた[[ヘル・イン・ア・セル]]戦ではマンカインドを金網の上から二度も転落させてWWEに残る壮絶な試合となった。
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[[2005年]]の[[レッスルマニア#第21回大会(2005年)WrestleMania 21|WrestleMania 21]]でテイカーの[[レッスルマニア]]連勝記録に[[ランディ・オートン]]が挑んで以降、2005年はオートン親子との抗争が続いた。[[ノー・マーシー#第7回大会(2005年)WWE SmackDown!'s No Mercy 2005|ノー・マーシー]]におけるランディ・オートン、[[ボブ・オートン・ジュニア|カウボーイ・ボブ・オートン]]との初のハンディキャップ形式棺桶戦でオートン親子に敗北。試合後、ランディに棺桶ごとガソリンで燃やされ、姿を消す。オートンは翌月の[[サバイバー・シリーズ#第19回大会(2005年)WWE Survivor Series 2005|サバイバー・シリーズ]]にて、[[エディ・ゲレロ]]の急死に伴い代役としてRAW対スマックダウン番組対抗戦に出場、生き残りを果たした。この試合後棺桶が登場、稲妻が落ち、燃え上がる棺桶の中からテイカーが登場し復帰。オートンを「ガラスをふと見るとテイカーが映っていて、振り返ると誰もいない」「突然、父ボブの顔が血だらけになるように見える」などの得意の超常現象で翻弄し、[[WWE・アルマゲドン#第6回大会(2005年)WWE SmackDown!'s Armageddon 2005|アルマゲドン]]におけるオートンとの[[ヘル・イン・ア・セル]]戦では親子共々[[パイルドライバー#ツームストーン・パイルドライバー|ツームストーン・パイルドライバー]]を与え勝利。
 
その後、姿を消していたが[[2006年]][[ロイヤルランブル#第19回大会(2006年)WWE Royal Rumble 2006|ロイヤルランブル]]に登場。王座防衛した直後の[[カート・アングル]]の前に現れ、[[]]を放ってアングルの居るリングを破壊、王座挑戦を表明するも、[[ノー・ウェイ・アウト#第8回大会(2006年)WWE SmackDown!'s No Way Out 2006|ノー・ウェイ・アウト]]での王座戦では激闘の末アングルに敗北。その後の再戦でテイカーの勝利目前で乱入してきた[[マーク・ヘンリー]]と[[レッスルマニア#第22回大会(2006年)WrestleMania 22|WrestleMania 22]]で棺桶マッチを戦い、勝利した。その後は[[ダリップ・シン|ザ・グレート・カリ]]との抗争で[[ラストマン・スタンディング・マッチ]]で勝利、[[ケン・アンダーソン|ケン・ケネディ]]との抗争ではアルマゲドンでの[[ラスト・ライド・マッチ]]でケネディを下す。
 
[[2007年]]、[[ロイヤルランブル#第20回大会(2007年)WWE Royal Rumble 2007|ロイヤルランブル]]でWWE在籍17年目にして初優勝し、レッスルマニアでの王座挑戦権を獲得。[[レッスルマニア#第23回大会(2007年)WrestleMania 23|WrestleMania 23]]で[[デビッド・バウティスタ|バティスタ]]を下し、初めて[[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]]を獲得した。ところが5月にバティスタと金網戦で辛くも防衛に成功した直後に[[マーク・ヘンリー]]の不意打ちを食らいノックアウトされる。さらに[[アダム・コープランド|エッジ]]が現れて[[ケン・アンダーソン|ミスター・ケネディ]]から奪い取ったマネー・イン・ザ・バンクの権利を行使。ボロボロのテイカーはエッジに[[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]]を奪われる。これは、[[ハウス・ショー]]にて腕を負傷したためで、本来はテイカーが長期にわたって防衛するはずだったと言われる。その後は長期にわたって戦線離脱した。その年の[[アンフォーギヴェン]]で復活しマーク・ヘンリーに勝利。[[サイバー・サンデー]]では、バティスタとの王座戦に挑んだが二度のバティスタ・ボムを受け敗北。[[サバイバー・シリーズ]]でバティスタと決着を着けるべく、ヘル・イン・ア・セルでの王座戦に挑むが、勝利目前でリングサイドのカメラマンに扮していた[[アダム・コープランド|エッジ]]が乱入してテレビカメラで殴打され、鉄階段上コンチェアトを喰らい敗北。[[WWE・アルマゲドン|アルマゲドン]]ではバティスタ、エッジとの三つ巴戦に望むが[[ジ・エッジヘッズ]]の乱入により敗戦。
 
[[2008年]]、[[ノー・ウェイ・アウト#第10回大会(2008年)WWE No Way Out 2008|No Way Out 2008]]にて[[エリミネーション・チェンバー・マッチ]]で勝利し、レッスルマニア24での世界王座挑戦権を獲得すると本格的に[[アダム・コープランド|エッジ]]を含む[[ラ・ファミリア]]と抗争開始。[[レッスルマニア#第24回大会(2008年)WrestleMania 24|WrestleMania 24]]ではエッジとの王座戦に[[デビルズトライアングル]]でサブミッション勝ちを収め、[[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]]を獲得、レッスルマニアでの連勝記録を16に伸ばした。しかし5月スマックダウンのGMでエッジのギミック上の恋人だった[[ヴィッキー・ゲレロ]]にデビルズトライアングルを禁止技にされた上、世界王座も剥奪されてしまう。剥奪された王座を懸け[[WWEワン・ナイト・スタンド]]にてエッジと自身初の[[TLC戦]]で争うも、ラ・ファミリアのメンバー全員からの襲撃を受け敗北、WWEから追放され姿を消す。その後エッジの浮気を巡り激怒したヴィッキーがエッジを制裁するべく[[サマースラム#第21回大会(2008年)WWE SummerSlam 2008|SummerSlam 2008]]でのエッジとの[[ヘル・イン・ア・セル]]戦での復帰を決定。これに勝利し、試合後にはハシゴの頂上からのチョークスラムでリングを貫通させ、炎を燃え上がらせてエッジを火葬した。その後はヴィッキーやビッグショーと抗争。[[ノー・マーシー]]ではビッグショーにノックアウト負けを喫するが[[サイバー・サンデー]]ではラストマン・スタンディング・マッチで勝利。さらに[[サバイバー・シリーズ]]で行われた棺桶戦でも勝利した。
 
=== 2009年 ===
[[2009年]]、[[ロイヤルランブル]]でもビッグショーに邪魔をされ敗退。[[ノー・ウェイ・アウト]]でのエリミネーション・チェンバー形式[[WWE王座]]戦では、最後の2人まで残るも[[トリプルH]]に敗北。その後レッスルマニアでの連勝記録に[[ジョン・レイフィールド|JBL]]、[[ショーン・マイケルズ]]、[[オレッグ・プルディウス|ウラジミール・コズロフ]]が挑戦を申し出るが1対1でマイケルズが2人を下し、マイケルズの挑戦を受けることとなった。そしてレッスルマニア25での試合は30分を越え、歴史に残る名勝負の末マイケルズを下し、レッスルマニア連勝記録を17に伸ばした。
そしてレッスルマニア25での試合は30分を越え、歴史に残る名勝負の末マイケルズを下し、レッスルマニア連勝記録を17に伸ばした。
 
その後欠場していたが[[サマースラム|SummerSlam2009]]の[[ジェフ・ハーディー]]対[[CMパンク]]戦にて復帰。試合後、CMパンクにチョークスラムを炸裂させ、[[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]]戦線に乗り込んだ。9月13日の[[WWEブレーキング・ポイント|ブレーキング・ポイント]]では、CMパンクと世界ヘビー級王座を賭けて戦うも、かつての[[モントリオール事件]]のような結末になり、敗北した。10月4日の[[WWEヘル・イン・ア・セル|Hell in a Cell]]で再びCMパンクと戦い、世界ヘビー級王座を獲得した。
[[サマースラム|SummerSlam2009]]の[[ジェフ・ハーディー|ジェフ・ハーディ]]対[[CMパンク|CMパンク]]戦
にて復帰。試合後、[[CMパンク|CMパンク]]に[[チョークスラム|チョークスラム]]を炸裂させ、[[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]]戦線に乗り込んだ。
 
[[9月13日|9月13日]]の[[WWEブレーキング・ポイント|ブレーキング・ポイント]]では、[[CMパンク|CMパンク]]と[[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]]を賭けて戦うも、かつての[[モントリオール事件|モントリオール事件]]のような結末になり、敗北した。(ストーリー上)
 
[[10月4日]]の[[PPV]]の[[WWEヘル・イン・ア・セル|Hell In A Cell]]でCMパンクと戦い、世界ヘビー級王座を獲得した。
 
== 得意技 ==
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: 決める前に大きく右手を振りかぶるのが合図。
 
; [[パワーボム#ラストライド派生技|ラストライド]]
: アメリカン・バッド・アス時代に使い始めた必殺技。右拳を挙げるのが合図。メインの必殺技をツームストーンに戻してからはニア・フォールやカウンターを喰らうことが多い。
: 相手がコーナーに上ってパンチを連発している場面へのカウンターとして使われることもある。特に大型選手相手にラストライドを決める場合はこのパターンが多い。
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: 相手の片腕をねじり上げつつ、自身はトップロープを歩き、飛び降りざまにチョップを当てる。師匠の[[ドン・ジャーディン]]直伝のムーブ。
 
; T.C* .B(Take Care of Business、[[裸締め#派生技、関連技|ドラゴン・スリーパー]])
: 基本的には立った状態で出す技を言う。バッド・アス時代に良く使用。
 
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== 獲得タイトル ==
; WWF / WWE
* WWF・WCW統一王座 : 1回
* [[WWE・世界ヘビー級王座|世界ヘビー級王座]] : 23
* [[WWE王座|WWF世界ヘビー級王座]]:3 : 3
* [[WWE・ハードコア王座|ハードコア王座]]:1 : 1
* [[WWE・世界タッグチーム王座|WWFタッグ王座]]:6 : 6
: (w / [[ストーン・コールド・スティーブ・オースチン]]:1 : 1回)
: (w / [[ポール・ワイト|ビッグ・ショー]]:2 : 2回)
: (w / [[ザ・ロック (プロレスラー)|ザ・ロック]]:1 : 1回)
: (w / [[グレン・ジェイコブズ|ケイン]]:2 : 2回)
* RAW 10th Anniversary Entrance部門 受賞
; WCW
* WCW世界タッグ王座(w / ケイン:1 : 1回)
; USWA
* USWAユニファイド世界ヘビー級王座:1 : 1
* USWAテキサスヘビー級王座:1 : 1
 
== 決め台詞 ==
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== レッスルマニア無敗伝説 ==
前述の様に、テイカーは初登場以来レッスルマニアにおいて負け[[ブック]]が書かれたことが無い。以下はレッスルマニアにおける戦歴である。
 
現在、実況などで「'''テイカーは17勝0敗で、17人のスーパースターがテイカーに挑んで敗れた'''」などとよくいわれる。これは単純に「毎年1試合で1名ずつ倒した」とも受け取れる表現である。しかし、ケインとは2回戦っており重複する。一方、Aトレイン&ビッグショーとは1対2のハンディキャップ戦であった。その結果として、テイカーとレッスルマニアで戦った相手の数は、試合数と同じ17名である(試合数と対戦したレスラーの合計人数が一致しているのは偶然かも知れないがハンディキャップ戦とケイン(2回目)は連続なので意図してやったとも言える)。