「コレラ菌」の版間の差分

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コレラの病原菌は、患者の糞便や吐瀉物に汚染された水や食物を通じて拡散する。[[消化管]]内に入ったコレラ菌は、[[胃]]の中で多くが胃液のため死滅するが、少数は[[小腸]]に到達し、ここで爆発的に増殖してコレラ[[毒素]]を産生する。コレラ菌自体は小腸の上皮部分に定着するだけで、[[細胞]]内には全く侵入しない。しかしコレラ毒素は上皮細胞を冒し、その作用で細胞内の水と[[電解質]]が大量に流出し、いわゆる「'''米のとぎ汁様'''」の猛烈な[[下痢]]と[[嘔吐]]を起こす。最悪の場合、脱水症状によるショックで死に至る。
 
治療法は、失われた電解質と水分の補給が主となる。[[抗生物質]]([[テトラサイクリン系]]やニューキノロン系などが使用される)の投与と水分の補給が主となも行われる。[[世界保健機関]](WHO)によれば、2005年には13万1943人のコレラ患者が発生し、この内2,2722272人が死亡した。致死率は1.72%である。
;''詳細は[[コレラ]]参照。''