「あさま山荘事件」の版間の差分

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しかし、現地の長野県警では、大学封鎖解除警備などの大規模な警備事案の警備実施経験がなく装備・人員等も不足しており、当初から長野県警での単独警備は困難であるとの見解が警察庁首脳部ではあった。だが、どうしても地元意識が強く、戦術・方針・警備実施担当機動隊の選定などで長野県警幹部達と派遣幕僚団との間で軋轢が生じ、無線装置の電波系統の切り替えや山荘への偵察方法のやり方など、作戦の指揮系統についても揉めていた。
 
そして、長野県警側の現場の警官たち(鑑識班)が幹部に報告せずに被疑者特定の為の顔写真撮影を目的とした強行偵察を行おうとした際に警官二名が狙撃され、一人が重傷を負ったことと、包囲を突破した'''民間人が'''山荘に侵入しようとして犯人から拳銃で銃撃を受け(2月24日)'''死亡'''(3月1日)した他、やはり無線系統の不備や強行偵察時の写真撮影の不手際など長野県警側の不備が露呈を始め、最終的に作戦の指揮権は警視庁側を主体に行われていった。
 
包囲のなか、警察側は山荘への送電のカット、騒音や放水、ガス弾を使用した犯人側への疲労を狙った作戦のほか、装甲車を用いた強行偵察を頻繁に行った。