「ニュースピーク」の版間の差分

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m 範囲が明記されていないが、基本的に出典は明記されているので、外す。というか、この項の場合、出典は「1984」一冊でも十分では?
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'''ニュースピーク'''(新語法、Newspeak)は[[ジョージ・オーウェル]]の小説『'''[[1984年 (小説)|1984年]]'''』([[1949年]]出版)に描かれた架空の言語。作中の[[全体主義]]体制国家が我々の知る[[英語]]をもとにつくった新しい英語である。その目的は、国民の[[語彙]]や[[思考]]を制限し、党の[[イデオロギー]]に反する[[思想]]を考えられないようにして、支配を盤石なものにすることである。
 
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その目的は、党の全体主義的[[イデオロギー]]にもとづいて国民の思想を管理し、その幅を縮小し一方向に導き、イングソックのイデオロギーに反する思考(「'''思想犯罪'''」、thoughtcrime、ニュースピークでは「{{Lang|en|crimethink}}」)ができなくすることである。ニュースピークは思考を単純化するために、辞典の改訂版が出るたびに旧語法に由来する語の数を削減されており、オーウェルは作中で「世界で唯一、毎年語彙の数が減ってゆく言語」と述べている。
 
オーウェルは小説の末尾に「'''付録・ニュースピークの諸原理'''」と題するエッセイを載せ、この中でニュースピークについての基本原理を[[過去形]]の形で<ref>このエッセイはニュースピークの諸原理を過去のものとして普通の英語(オールドスピーク)で書いている。この文章が1984年よりさらに未来に書かれたこと、その時点ではすでにイングソック体制が崩壊しニュースピークも過去のものとなっていることが示唆されている。</ref>述べている。
 
=== オーウェルの思考の起源 ===