「チキンゲーム」の版間の差分

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ここで議論を簡潔にするために、タカ・ハト戦略は遺伝的に決定されていると仮定する。もし集団全ての個体がハトであれば、資源は平和的に分配される。しかしそこにタカ戦略が入り込めば、タカは非常に高い適応度を得ることができ、集団中に広まる。タカばかりの集団にハトが進入すれば、ハトは資源をほとんど得られないかもしれないがタカのように傷つくことはなく、その集団で最大の適応度を持つのはハトである。いずれの集団でも少数派が有利となり([[頻度依存選択]])、頻度を増大させてゆく。上の利得表の設定では、両者の利得が均衡するのはタカ戦略が7/12、ハト戦略が5/12の場合である。集団が均衡状態に達したとき、この戦略のバランスを[[進化的に安定な戦略]]であると言う。進化的に安定な戦略は個体の成功度を最大化するが、集団全体の総利得が最大化されるとは限らない。
 
このシンプルなモデルでは1.相手の手を事前に予測することができない、2.過去に戦った特定の対戦相手の、あるいは統計的な情報を記憶していない、3.争っている資源に対する要求が双方等しい(一方が満腹であったりしない)、4.資源量に対する双方が持つ情報が等しいなどが仮定されているが、実際の生物の行動に応用されるときにはこれらの要素が加味される。
 
==関連項目==