削除された内容 追加された内容
38行目:
[[ルイ・フィリップ (フランス王)|ルイ・フィリップ]]王はパリ市とカペー家の先祖への敬意を込めて、嫡孫フィリップにパリ伯の称号を与えた。
 
フランス王党派の中でも[[ブルボン家#レジティミス|レジティミスト(正統主義者)]]たちは、[[7月王政]]以後も[[フランスブルボン朝|フランス・ブルボン家]]正統な王家としてきたが、[[1883年]]にシャンール伯[[アンリ・ダルトワ]]の死によってその継承者が途絶えた。その際、レジティミストの多くは中道右派の[[オルレアニスム|オルレアニスト]](オルレアン派)]]に合流してパリ伯フィリップを支持したが、一部は[[スペイン・ブルボン朝|スペイン・ブルボン家]]の[[フアン・カルロス・デ・ボルボーン (モンティソン伯)|モンティソン伯フアン]]を立てた。これに対してオルレアニストたちは、スペイン・ブルボン家の祖である[[スペイン]]王[[フェリペ5世 (スペイン王)|フェリペ5世]]がフランスの王位継承権を放棄したことを重視して、パリ伯フィリップこそ正当なフランス王位継承者であると主張した。王党派の中にはこの王位継承権の放棄については異論があるという。
 
レジティミストたちは現在、アンジュー公[[ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボーン|ルイス・アルフォンソ]](「ルイ20世」)にこそ王位継承権があると主張しているが、オルレアン家の当主がパリ伯の称号を用いることは認めている。