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{{Otheruses|食品のフレーバー|素粒子のフレーバー|フレーバー (素粒子)}}
 
'''フレーバー'''(Flavor)とは、[[食品]]の香り、[[味]]、食感など口に入れた、舌の奥から喉にかけて感られ[[感覚]]をまめて指す用語香りの総称である。
日本語には存在しない感覚表現であり、英語ではWhat's flavor of icecream do you like?だが、「日本語では何味のアイスクリームが好きですか?」となる。
例えば目隠しをした状態で[[リンゴ]]をかじったとする。
つまり、日本語や中国語ではむしろ味として表現される感覚であり、アロマとは明確に区別する必要がある。アロマの場合口に入れなくとも、香りとして感じる事が出来る嗅覚を指している。
それでも大抵の人は自分が食べたものがリンゴであるということが分かる。
 
これはリンゴの中に含まれる揮発性の成分が[[嗅覚]]を刺激し、呈味成分が味覚を刺激し、リンゴの果肉が口内の触覚を機械的に刺激するからである。
お茶やワインの場合、フレーバーが強いほど品質が高いとされており、対照的に低品質の物はアロマが強い。
これらの3つの刺激のいずれが欠けても食べたものがリンゴであるということは分からなくなる。
アロマ・フレーバー共に揮発性の有機化合物が関係するが、共存するミネラルの種類や量により、それがアロマになったりフレーバーとなる。
例えば嗅覚への刺激が無ければ、かじったものは単に酸味のする何かということしか分からなくなり、味覚への刺激が無ければリンゴの匂いがする味の無い何かになってしまう。
ミネラル分が少ない食品や飲料の場合、アロマが強く感じられ、逆にミネラル分が多くなるにつれ、フレーバー強度が増す。
このように食品の識別において香り、味、食感の3つの要素は分かちがたく結びついている。
 
そこでこの3つの要素を合わせてフレーバーと呼ぶ。
食品添加物ではアロマを作り出すことは出来るが、フレーバーを作ることは困難であり、ゆえにフレーバーの強い食品は高級品として珍重される。
 
転じて、これらの3つの要素を補強するために使用される[[食品添加物]]もフレーバーと称される。
この意味では国際的には'''フレーバリング'''の語が使用される。
フレーバリングは食品用に使用される[[香料]]のことを指すことが多いが、正確にはもっと意味が広い言葉である。
フレーバリングといった場合には香りを補強する香料以外に、味を補強する[[甘味料]]や[[調味料]]、[[酸味料]]、[[香辛料]]なども含む。