「コントラバスクラリネット」の版間の差分

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'''コントラバスクラリネット'''({{lang-en-short|Contrabass clarinet}})は、[[クラリネット]]属の[[管楽器]]。
 
== 楽器の構造 ==
コントラバスクラリネットは、非常に珍しい[[オクトコントラアルトクラリネット]]と[[オクトコントラバスクラリネット]]をのぞき、一般的に用いられるクラリネット属の中で最も低い音域を担当する[[楽器]]の一つである。
 
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コントラバスクラリネットは、ペダルクラリネットという名前でも知られている。(この「ペダル」という語は、楽器のメカニズムではなく、非常に低い音を意味する)
 
== 楽器メーカー ==
コントラバスクラリネットを製造している楽器メーカーの数はそれほど多くない。[[ヘンリー・セルマーパリ]]社はバスクラリネットを大きくしたような[[ローズウッド (木材)|ローズウッド]]製の楽器を製造しており、現在のところ木製で製造しているのはここ一社のみである。[[ルブラン_(楽器メーカー)|ルブラン]]USA社は同じような形の[[プラスチック]]製の楽器を製造している。ルブラン・パリ社は、[[クリップ|ペーパークリップ]]のように折れ曲がった形をしている楽器と、セルマー・パリ社やルブランUSA社と同じような形をした楽器の、2つの形式の金属製楽器を製造している。
 
2006年前半、Benedikt Eppelsheimは右手の4つのトリルキーが完備したフルベーム式のクリップ型金属製コントラバスクラリネットを公開したが、この楽器はまだ量産されていない。
 
== 演奏家 ==
コントラバスクラリネットを独奏楽器として使用した最も有名な演奏家は、おそらくAnthony Braxtonであろう。他の演奏家([[ジャズ]]や[[即興演奏]]を含む)として、Douglas Ewart、Vinny Golia、Mwata Bowden、Wolfgang Fuchs、Hans Koch、Edward "Kidd" Jordanなどが挙げられる。
 
== 他の大きなクラリネット ==
この楽器自体が珍しい楽器ではあるものの、コントラバスクラリネットは現在定期的に製造され、利用されているクラリネット族の楽器の中では、最も低い音域を担当する楽器である。この楽器より低い音域を担当する楽器として、EEE♭オクトコントラアルトクラリネット、およびBBB♭オクトコントラバスクラリネットが存在するが、これらの楽器は非常に稀である。
 
コントラバスクラリネットとバスクラリネットの中間的な楽器である変ホ調(in E♭)の[[コントラアルトクラリネット]]は、しばしばE♭コントラバスクラリネットと呼ばれることがある。
 
== コントラバスクラリネットを使った音楽作品 ==
この楽器のためのソロ作品はほとんど存在しない。一例として次の曲を挙げる:
* Scherzo Fantastique([[アルフレッド・リード]]作曲)
コントラバスクラリネットが使われている曲として、下記の曲が挙げられる:
* クラリネットとバスクラリネットとコントラバスクラリネットのための三重協奏曲(Donald Martino作曲)
* Eclairs Sur l'Au-Dela([[オリヴィエ・メシアン]]作曲)
* 交響曲第1番「怒りと回想」(ジョン・コリアーノ作曲)
* パガニーニの主題による幻想変奏曲([[ジェイムズ・バーンズ (作曲家)|ジェイムズ・バーンズ]]作曲)
* 洪水([[イーゴリ・ストラヴィンスキー]]作曲)
* アメリカ ([[エドガー・ヴァレーズ]]作曲)
* ノモス・ガンマ ([[ヤニス・クセナキス]]作曲)
 
== 関連項目 ==
* [[楽器の一覧]]
* [[木管楽器]]