「キャッシュメモリ」の版間の差分

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;命令キャッシュ
:プログラムなどCPUの命令を格納するキャッシュ。命令は静的なデータなため、書き換えが発生せず(x86を除く最近のCPUは命令の自己書き換えなどには対応していない場合が多い)コヒーレンシを保つ必要がないと想定し、CPUからの入力はアドレスのみでデータ更新ユニットなどを省いている。
 
;データキャッシュ
:CPUが処理するデータを格納するキャッシュ。上述の構成をフルサポートしている場合が多い。命令キャッシュとデータキャッシュが分離され、命令バスとデータバスの2種類のバスがCPUに接続されているCPUを[[ハーバードアーキテクチャ]]と言う。現在のCPUはハーバードアーキテクチャが主流である。
 
;実行トレースキャッシュ
:[[インテル]]のPentium4などは、インストラクション・セット・アーキテクチャ(ISA)は[[CISC]]であるが、内部構造は[[RISC]]ど高IPC値化マイクロ命令対応変換実行するアーキテクチャ(CRISC)となっている。そのためCPU内部でマイクロ単純な命令キャッシュと異なり、変換するが、そ済みのマイクロ命令を格納しておくキャッシュ再利用すれば命令デコーダの使用頻度を減らすことができる。Pentium4ではL1命令キャッシュの代わりに12000語の命令を格納できる8 ウェイ・セット・アソシエイティブの実行トレースキャッシュが搭載されている。
 
;トランスレーションキャッシュ
:x86(Pentiumなどに用いられているISA)の互換CPUメーカである[[トランスメタ]]が、そのコア技術として開発したコードモーフィングソフトウェア(CMS)用に主記憶装置上に確保している領域。[[Crusoe]]で16メガバイトの容量がある。CMSはx86命令を動的にCPUコアのネイティブ命令に変換し、変換後の命令を実行させる機構だが、このネイティブ命令に変換したプログラムを格納するキャッシュとして用いる。
;スタックトップキャッシュ
:[[コールスタック]]をハードウェアで実装したアーキテクチャでは、スタックトップの数バイトから数十バイトに集中する。この部分をキャッシュするのがスタックトップキャッシュである。ISAからは存在に気づけない実装([[トランスピュータ]]など)と、積極的にレジスタとして使用できる実装([[AMD_Am29000]]など)がある。後者の概念を発展させたものが[[レジスタ・ウィンドウ]]である。
 
== 関連項目 ==