「XIII機関」の版間の差分

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ロクサスが機関に加入してから7日後、新たに機関に加わった14番目のメンバーである少女。ロクサスと同じく光属性を司り、キーブレードを使う。機関に加入した当初はフードをかぶり誰にも素顔を見せなかったが、フードを外したその顔は[[カイリ (キングダムハーツ)|カイリ]]と酷似していた。境遇の似たロクサスと意気投合し、またロクサスの親友であるアクセルと共に、任務終了後に3人でトワイライトタウンの時計台でシーソルトアイスを食べるのが日課になっていく。
 
その正体は「レプリカ計画」に基づいてヴィクセンが作成したレプリカ人形で、シオンはそのうちの一番の成功作である(他に1体のレプリカが忘却の城に送られたとあるので、のちのリク=レプリカと思われる)。そのため実際はノーバディですらなく、機関のメンバーとしては正式にはカウントされない。ロクサスの能力をコピーさせることでキーブレード使いの「予備」を機関が確保することを目的に作られたが、ソラのノーバディであるロクサスと接するうちに自我が芽生え、さらに記憶修復中のソラの記憶の欠片がロクサスを通じてシオンに流れ込み、その中のカイリについての記憶の影響を強く受けカイリに酷似した顔となった。
 
ロクサスやアクセルとは任務などを通して友好的な関係を築き上げていくものの、リクとの戦闘で負けたのを境に徐々に自らの存在に疑問を持ち始める。忘却の城で自分の正体を知ってしまい、そのまま機関から脱走し、デスティニーアイランドで倒れたところをリクに助けられた。以後数日間彼と行動を共にするも、ロクサスとアクセルに発見され、アクセルによって半ば無理やり機関に連れ戻された。その後しばらくは以前と変わりなく任務を受けていたが、シオンがロクサスの力を吸収しすぎたためにロクサスが絶不調に陥り、機関が自分かロクサスのどちらかを始末しようとしていることに気付いたシオンはソラのもとへと帰る決心をし、シグバールを倒して再び機関を抜けたものの、追ってきたアクセルに敗北。その後ゼムナスにより特殊な装置で人形として完成させられてしまい、ゼムナスの計画を阻止するためにはもはや自分が消滅するしかないと悟ったシオンはトワイライトタウンの時計台にてロクサスに戦いを挑み、予定通り敗北。キングダムハーツの解放をロクサスに願って消滅した。シオン消滅の後、飛び散った光の欠片、つまり記憶の鎖の欠片とロクサスの中での眠っているソラ(本人)の記憶の欠片は無事元に戻ったらしく、シオンはソラの記憶の再生を完了させるためにロクサスがソラの肉体と一体化するまで身を守ることにしたようだ。それがロクサスの二刀流化や『KH2』の物語へと繋がっていくことになる。シオンの意識は完全に消滅したわけではなく、ロクサスがリクにキーブレードを投げ渡したり、リクが闇の力を開放してまでロクサスを倒そうとしたのは、ロクサスの中に残されたわずかなシオンの意識が、キングダムハーツを解放するためにゼムナスに無謀な戦いを挑もうとするロクサスを止めてほしいと願ったからである。
 
ナミネの予想以上にシオンとロクサスが自我を持ってしまったため、「ソラの記憶」「ソラのノーバディの記憶」「ソラの記憶を吸収するものの記憶」の三つの記憶が複雑に絡まってしまい、全ての記憶をソラに戻すためにはロクサス並びにシオンの両方が消えなければならなくなってしまった。忘却の城の時のようにシオンの記憶を組み替えることもできたが、それをすることでソラを知っている人物が誰もいなくなってしまう危険性もありナミネ自身がその方法を否定した。そのためソラの回復がさらに遅れる事態となってしまう。シオンは自分自身の記憶を持っていない代わりに「ソラの記憶の中のカイリ」の記憶をロクサスから徐々に吸収し、それを無意識に自分のものとしていた。そのため彼女が消滅すると、それまで彼女がふれあってきた人物との記憶がすべてソラのもとに帰ってしまい、本来ないはずの記憶が上書きされることなく、関わった人すべてが彼女のことを思い出せなくなってしまう。ナミネの「力」をもってしてもそれは避けることのできないものであった。ロクサスもシオンの事を一度忘れてしまうが、彼女自身が「私たちが親友であることを忘れないで」と願いロクサスに触れたためか、消滅する最後の最後で記憶を取り戻した。これがきっかけでロクサスは機関を裏切ったる事となる。リクも摩天楼での戦いにおいて、ロクサスから投げられた「過ぎ去りし思い出」に彼女の意識が混じっていたため、その瞬間に名前のみであるが彼女のことを思い出している。また、レプリカ計画に関わっていた者の記憶は消去されていないようでもあった
 
最終決戦時のデザインはソラにそっくりな形の鎧をまとった姿で、ソラが得意とする「ソニックレイヴ」、「ラグナロク」などの技を使いこなす。つむじ風を操り、相手の自由を奪う攻撃も得意。変身を含めて計四回戦うことになる。第一形態は鎧の背中から翼が出現し、空中からも攻撃を仕掛けてくる。第二形態は翼は無くなるものの、身体全体が一回り大きくなり、大剣を巧みに操って攻撃する。第三形態では腕が四本に増え、四刀流で戦う。最終形態では体がトワイライトタウンの時計台並みに巨大化しており、両手に巨大な剣を携え、レーザーやグラビデなどの強力な攻撃も使用する。聖なる奔流を起こし放ち、触れもの全てを浄化する「ファイナルブレイク」が必殺技。
 
名前の由来はNo.iにXのアナグラム。もう一つの由来でもある“シオン(紫苑)”は花言葉で「キミを忘れない」「思い出」といった意味がある。また「i」は数学で実在しない数とされている「虚数」の記号からつけられている。カイリの「海」とナミネの「波」からシオンの「潮」と、海にちなんだ名前でもある。漢字で書いた場合「潮音」となる。