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株式会社'''国際映画社'''('''こくさいえいがしゃ'''、MIC:Movie International Co.Ltd.)は、かつてあっ存在した日本の[[アニメ]]制作会社である。 本社は[[東京都]][[品川区]]西五反田6丁目25-11福島ビル2階、制作本部は東京都[[小金井市]]前原町3丁目35-18。
 
== 概要 ==
[[1974年]]、壺田重三が洋画配給会社として創業し、[[1979年]]放送の『[[くじらのホセフィーナ]]』からテレビアニメの制作に関与した。しかし6年後の[[1985年]]6月に不渡り[[手形]]を出して[[倒産]]したと報じられ、放送中だった同社作品『[[ふたり鷹]]』は同月完結せずに[[打ち切り]]になった。これが、現時点では最後の作品となっている。
 
かつての国際映画社作品の[[著作権]]表示は、国際映画社の名前と同社で[[プロデューサー]]を務めた壺田重夫(表記は'''つぼたしげお''')の名前があるため、現在も国際映画社自体は存続していると思わ推測される。だが、制作活動を行っておらず、版権管理のみの会社とみなされている。なお、[[葦プロダクション]](現・プロダクション リード)と共同制作した作品の権利は葦プロダクションが所有し、また国内、海外への販売窓口は[[エノキフイルム]]となっている。
 
作品のほとんどのオリジナルネガフィルムが[[行方不明]]になっており現在では、テレビ局で発見された放送用のフィルムをデジタル化して放送やソフト化している。[[次回予告]]や[[エンディング]]素材が現存しない作品が多々ある。
 
活動期間は1979年から1985年までの短期間であり、制作した作品は全般に作画が悪い低予算作品と評されながらもている。ただし、'''[[J9シリーズ]]'''(ジェイナイン - )と称される『[[銀河旋風ブライガー]]』『[[銀河烈風バクシンガー]]』『[[銀河疾風サスライガー]]』の[[サイエンス・フィクション|SF]]アニメ三部作のような放送終了後も根強い人気を誇る作品も残している。
 
壺田重三は[[日活]]の元常務であり、当初の国際映画社の社員(壺田重夫青木藤吉宇田川誠也などの当初の国際映画社の社員も日活の関係者であった。社員構成はプロデューサーと制作スタッフのみで、演出・作画作業はすべて外注やフリーのアニメーターに依った。外注先は主に[[東映アニメーション|東映動画]])やフリーのアニメーターに依った。スタッフに東映系の人物が多いのは、そのためである(例:[[新田義方]]宮崎一哉[[白土武]]など、スタッフに東映系の人物が多い。また、制作スタッフの一部を[[竜の子プロダクション]]や[[ナック (アニメ制作会社)|ナック]]と融通し合っていた。
 
なお、[[1932年]]公開の映画『[[仇討兄弟鑑]]』を「国際映画社」が配給したという記録が残っているが、この「国際映画社」と「J9シリーズの国際映画社」は全くの無関係である。
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== 関連項目 ==
*[[山本優]] - 脚本家。『J9シリーズ』『~コロコロポロン』などを担当した
*[[四辻たかお]] - アニメ演出家・音響監督・脚本家。『J9シリーズ』『ふたり鷹』などに参加した
*[[山本正之]] - ミュージシャン・作曲家。『J9シリーズ』全3作の主題歌を作曲した
*植田もとき(植田基生)() - 元・アニメプロデューサー。同社での勤務経験(1983年-1985年)がある
*[[日活]] - 映画制作会社。創業者・壺田重三らの古巣
*[[葦プロダクション]] - アニメ制作会社。現・プロダクション リード
*[[東映アニメーション]] - アニメ制作会社
 
== 外部リンク ==
*海外版権窓口[http://www.enokifilmsusa.com/index.htm エノキフイルム米国法人公式サイト]
*[http://www.kaijipr.or.jp/guide/08_view/01_hokakido.html 北海道の展望台] ※ - [[根室市]]の「笹川記念平和の塔」の管理業者が国際映画社である。また、当時専務であった壺田重夫(つぼたしげお)は現在、同地で[[市議会]]議員を務めている。
 
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