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'''ヨードチンキ'''(よーどちんき[[オランダ語|蘭語]] {{nl|Joodtinctuur}}・[[ドイツ語|独語]] {{de|Iodtinktur}})は、[[ヨウ素]](ヨード)の[[殺菌]]作用を利用した[[殺菌薬]]・[[消毒薬]]のことである。
 
==組成と特性==
* 赤褐色の液体で[[劇薬]]である。通常、消毒に用いられるのは2倍に希釈した希ヨードチンキ(こちらは劇薬ではない)であるが、一般にはこれもヨードチンキと呼ばれている。
 
* [[ヨウ素]]は[[水]]にはほとんど溶けないが[[アルコール]]に対しては比較的溶ける。ヨードチンキもヨウ素を[[エタノール]]に溶かしたもので、添加物として[[ヨウ化カリウム]] (KI) が含まれる。<br /><math>\rm KI + I_2 \leftrightarrow K^+ + I_3^-</math><br />でイオン化させ水溶性を増すのが目的である。ヨードチンキ100ml中には6g、希ヨードチンキには3gのヨウ素が含まれる。本来[[チンキ]]剤の意味は「生薬をエタノールに浸したもの」なのでヨードチンキはチンキ剤ではない。しかし、慣例でヨードチンキが正式な名前になっている。
* ヨードチンキの処方の応用として[[ルゴール液]](一般名:[[複方ヨード・グリセリン]])がある。ルゴール液はエタノールの代わりに三価アルコールの[[グリセリン]]を使用する。グリセリンを使用することで、液に甘みと粘性が加えられ、咽頭に塗布して消毒するのに適した剤形になる。ルゴール液は耳鼻咽喉科ではよく使用される。
 
* [[歯科]]では[[歯科用ヨード・グリセリン]](一般名であり商品名でもある。)というものがあり、根管消毒(歯の神経を抜いた後の消毒)に利用される。(なお、複方ヨード・グリセリンと歯科用ヨード・グリセリンは類似した薬品であるが少し成分が異なっている。)
* ヨードチンキの処方の応用として[[ルゴール液]](一般名:[[複方ヨード・グリセリン]])がある。ルゴール液はエタノールの代わりに三価アルコールの[[グリセリン]]を使用する。グリセリンを使用することで、液に甘みと粘性が加えられ、咽頭に塗布して消毒するのに適した剤形になる。ルゴール液は耳鼻咽喉科ではよく使用される。
* ヨードチンキによって着いた色はヨウ素自身の色に由来することが多く、ヨウ素の蒸発につれて徐々に褪色する。急ぐ場合は[[ハイポ|ハイポエタノール]]によって脱色する事ができる。
 
* [[歯科]]では[[歯科用ヨード・グリセリン]](一般名であり商品名でもある。)というものあり、[[根管]]消毒(歯の神経を抜いた後の消毒)に利用される。(なお、複方ヨード・グリセリンと歯科用ヨード・グリセリンは類似した薬品であるが少し成分が異なっている。)
 
* ヨードチンキによって着いた色はヨウ素自身の色に由来することが多く、ヨウ素の蒸発につれて徐々に褪色する。急ぐ場合は[[ハイポ|ハイポエタノール]]によって脱色する事ができる。
 
==歴史==
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{{Medical-stub}}
[[Category:殺菌消毒薬]]
[[Category:ヨウ素]]
 
[[bg:Йодна тинктура]]