「サイボーグクロちゃん」の版間の差分

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本作品は、コミックボンボンの中でも数少ない完全オリジナル作品であり、一時期は看板キャラクターのような扱いを度々されていたほど人気が高かった。連載が終了し、クロちゃんが雑誌でほとんど取り上げられなくなった後も、度々イラストコーナーではクロちゃんのイラストが投稿されていた。他のボンボン作品([[タモリはタル]]の『[[ロボットポンコッツ]]』など)に度々ゲスト出演しており、クロちゃんが本来関係ないはずのボンボン関連ゲームにおいても、隠し要素として登場していた。
 
2001年に、[[奥村遊機]]から本作品を題材にしたパチンコ機『CRサイボーグクロちゃん』がリリースされている。低年齢向け作品、しかも[[パチンコ]]業界とアニメや漫画の[[タイアップ機]]が少なかった当時では、かなり異例であった。
 
== あらすじ ==
雑種の黒猫「クロ」は生意気な暴れん坊だが、飼い主の老夫婦への恩返しを忘れない、忠義な猫でもあった。しかし悪の科学者ドクター剛がクロを使って世界征服をしようとたくらみ、勝手に[[サイボーグ]]にしてしまう。それから次々と一癖も二癖もあるキャラクターがでてきて、クロをトラブルに巻き込んだり、逆に巻き込まれたりしていく。そんな毎日をうんざりしたり楽しんだりしながら、サイボーグクロちゃんは今日も暴れ回る
 
== 登場人物 ==
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同作品のテレビアニメ版は、[[1999年]]10月2日から[[2001年]]1月6日まで[[TXN|テレビ東京系列局]]各局で全66話放送された。製作は[[テレビ愛知]]が担当。また、系列外局である[[沖縄テレビ放送]]([[フジテレビ系列]])でも時差ネットされていた。同局は、沖縄県にフルネット局のない[[日本テレビ系列]]の番組も一部放送しており、放送枠は満杯同然だった。このような放送局で同作品ではネットされたのは大変希有な事象だった。
 
原作の様々な残酷な描写や過激な台詞は柔らかなものに描き変えられており、キッド編では本来死ぬはずのグレーやリキ達が死なない、ゴローが登場しないなど、原作との相違点が多くあった。また、剛くんとミーくんは最終回を除いて全話に登場し、本来彼等が登場しない原作エピソードにおいてもメインに関わってくるなど、メインキャラクターとして捉えられていた。当初は半年間・26話の予定で始まった{{要出典}}、人気が高かったことから<ref>第24話の視聴率は制作会社にテレビ東京から号外FAXFAXが届くほどの高視聴率だった。ちなみにで、シリーズとしても最高視聴率は5.9、平均は3.6%6%を記録している。</ref>おり、人気が高かったことから半年、また半年と延長され、最終的には全78話の放映が予定された。これはこのアニメ枠の中においても異例の長期放映でありこの記録単体で[[デルトラクエスト]]と一話差で最長、シリーズとしても[[ぴちぴちピッチ]]シリーズに続いて二番目の長さを誇り、それぞれを単体考えれば[[デルトラクエスト]]と一話差で最長である。

しかし、製作会社の倒産により制作が不可能になり、66話まで放送の後、未完に終わった。残りの12話分の放映枠はセレクションと題した再放送で埋められた。月刊漫画であるということもあって、エピソードのストックはわずか10数話で尽き始め、その関係もあってエピソードの約半分はアニメオリジナルが占める。原作と同様、以前の設定とその後の設定とで噛み合わない部分も出てきており、特にキャラ同士の呼称は原作以上に安定していない。
 
製作は[[パブリック&ベーシック]](PiBi)。ナレーションは[[龍田直樹]]。コタロー・ナナ登場の回のみ、タイトルコールをそれぞれ新登場するキャラクターが務めた。
 
=== テレビ放映の中止 ===
出資方式での予算集めが滞り{{要出典}}、主幹事会社である製作会社が倒産したため放映が中止した。スタッフの高田耕一によると2000年12月28日に制作の中止が制作会社より通達され、その時点では第71話の絵コンテが完成していた段階だったとう。テレビ放映前から販売していた『うちまくりクロちゃんシリーズ』の売り上げは良く、マイナーなものまで発売していたが、その他の子ども向けの玩具に関する売り上げの話はあまり聞かれていない。他にも、そもそも放送時間が土曜日の八時という時間であり、メインターゲットたる小生には辛い時間であった(当時は校の完全[[週休二日制]]が導入されていない当時、メインターゲットたる小学生には辛い時間と言えたなお、同社が作成した『[[へろへろくん]]』は、大体最終回と取れる内容で締めたため、アニメとしては完結している。
 
実質の最終回である第66話の関東圏の本放送時は、次回へ続くことを示すナレーションの部分からカットされ、次回予告も流されず、セレクションの放送が伝えられた。ただし一部地域では次週予告を放送していたため、第67話をごく一部だが見ることができた。
 
実質の最終回である第66話の関東圏の本放送時は、次回へ続くことを示すナレーションの部分からカットされ、次回予告も流されず、セレクションの放送が伝えられた。ただし一部地域では次週予告を放送していたため、第67話をごく一部だが見ることができた。ドクター剛役の古澤徹は、本人曰くいろいろ深刻な時期での起用だったといい、自分の演じていたキャラクターである剛を非常に気に入っており<ref>本人曰くいろいろ深刻な時期での起用だったという</ref>、続編を切望している<ref>古澤の事務所サンプルボイス・本人ブログより。</ref>だが、後に発売されたPSゲーム版においては起用されていない。その後原作の連載も終了してレンタルビデオリリースも打ち切られ、テレビ放映されたエピソードでも収録されていない作品が10話以上残っている。本作品のDVD化は、製作会社が倒産しているため、困難であることが推測される。
 
なお、過去に[[アニマックス]]などで再放送したことがあるが、第66話だけ未放送である。
 
=== 関連項目 ===
* クロちゃんの代名詞であるガトリングの効果音は、第1話-第3話までは軽い音だったが、第4話以降変更された。当初の重たい効果音は、当初発射音の間隔が絵の見た目より多少離れていたため、後半以降はその間隔が短縮され、よりガトリングの音らしいものになった。昔の間隔はアイキャッチのガトリングの音で毎回聞くことが出来た。1話から3話のアイキャッチでの効果音も軽いガトリングの音であった。
* 原作者の横内なおきが解説役のキャラクターとして、何度か登場している。その際のキャストは名前のなおきに因んで、ナレーターの龍田直樹が担当した。
* 以前にもアニメ化の話があったが、これは企画した会社の倒産により実現しなかった。つまり本作は、2度もアニメ製作会社の倒産に会っている事になる。このアニメ企画では、1巻の絵柄を元にしてキャラクターデザインされていた。
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; エンディングテーマ『パラパラクロちゃん』(第62話~第66話)
: 作詞: きゅう、作曲: ながいけん、編曲: ながいけん、歌: きゅう
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; (サントラ)サイボーグクロちゃん 最強打ちまくり音楽大図鑑 TV ― オリジナル・サウンドトラック
1.ぐるぐるクロちゃん
Artist Lady Q
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作曲 シスタ・K
編曲 M.Kamishiro
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=== 放映リスト ===
# 最強のニャンコ誕生!
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=== 放送時間 ===
*テレビ東京系:毎週土曜朝8時~8時30分(14(14話のみ水曜朝7時30分~8時)
 
=== 番組の変遷 ===
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| 放送局=[[テレビ愛知]]
| 放送枠=[[テレビ愛知制作土曜朝8時枠|土曜8:00枠]]
| 番組名=サイボーグクロちゃん<br />サイボーグクロちゃんセレクション(再放送)
| 前番組=[[神八剣伝]]
| 次番組=[[仰天人間バトシーラー]]
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* 残酷描写や過激な台詞は全体的にカットされている。他にも、原作でよく見かける「殺してやる!」や「死ね!」と言った台詞もカットされ、改変されている。(例として「あのハゲ殺したい」が「あの馬鹿取っちめたい」)
なお味方(ミッキー6型の子分やニャンニャンアーミー18号。など)を殺害するネタも全体的にカットされている。
* いくつかのパロディ風刺ネタがカットされている。ただし、鈴木の愛称が[[ジム]]であったり、[[ロミオとジュリエット]]の名前はそのまま使われたり、台詞では「アムロ、いきまーす!([[機動戦士ガンダム]])」「今のパンダはたれてなくちゃ駄目([[たれぱんだ]])」「機械の身体は欲しくないかい?([[銀河鉄道999]])」などのパロネタはそのまま使用された。
* また登場人物を理不尽に襲うネタは色々と変更や緩和されている。
例として、(滝沢が生徒を襲わない。コタローの父の初登場回でラストにクロが襲うのが偽警官になっている。等。)
* 一話にて燃料切れの際に飲んだ燃料が原作ではラジコン、アニメではバイクになっている。
* 原作だとプーリィは野良犬だが、アニメでは飼い犬となっている。物語終了後飼い主が引っ越してしまい、プーリィともその後会えなくなるという結末であった。この時クロちゃんは原作にて剛くんに矢で射られ瀕死の状態にさせられるが、アニメではハンマーで気絶させられる。
* 地獄のハイウェイで、ミーくんは本来チップを残して影も形もなくなるが、アニメでは頭一つで残っている。その後首が取れるという描写はなくなった
* 原作のキッド編の1話で、ネコが突然失踪する事件を「ネコ狩り」と呼んでいたが、アニメでは「ネコキャッチ」になっている。その際チンピラが使う銃も改造拳銃ではなくトリモチ弾となっている。さらにこの事件を引き起こした黒幕が天童ということになっている
* ナナがアルバイトをする回では、原作だとクロは最後のページでようやくナナを見つけるが、アニメでは脅迫しているシーンでナナが強盗犯だと気づき、最後には警察に攻撃している。
* 原作では、がんばれミーくん2号を壊そうとしたときにチエコがデートを台無しにされたことになっているが、アニメでは真・暴走クロちゃんが暴れているときにデートを台無しにされたことになっている。
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=== 原作 ===
* 剛くんは、住んでいた家を動物愛護団体に燃やされ、養っていた怪我や病気の野良猫を数匹焼き殺されたことをキッカケに世界征服を考え付くが、原作の第一話ではクロを半殺しにしたり、プーリィに流れ弾が当たっても放置している。
* また、ブッチ達が瀕死の時も、剛くんやミーくんはすぐに手を打とうとしなかった。(敵対していたクロの頼みだからという理由もあるが、アニメではほぼ和解後であったためすぐに手当てした)
* クロは元々二本足で経つことが出来るが、<!--第一話で自分が二本足で歩いていることに驚いたり、--><!--(二本足で走っているのもまずいよねとしか言っていませんが・・・)-->後にサイボーグ犬が二本足で歩いていることに驚いていた。
* リリィなど、生身の動物と会話できるような描写が当初あったが、後に登場するダンクやブタ、そして最終回に登場する野良犬などとは言葉が通じていない。アマゾンに言った際は「すげえ方言で何言ってるかわかんねー」と語っているあたり、話せる者と話せない者がいるという可能性がある。
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GB版から約2年後、アニメ終了から一年ほど経って発売された、シリーズ初の[[プレイステーション]]専用ゲーム。コナミ39シリーズとして発売され、3900円というゲームボーイソフト以下の低価格で買えるゲームだった。アニメ終了から一年ほど経ってからの発売であり、初のPS版ゲームであった。アニメ版キャストによるほぼフルボイス化となっており、メインの三匹はアニメ版と同様のキャストが使われた。しかし他のキャスト(剛やコタローなど)は別の人物があてられた。今までプレイヤーとして使用できなかったマタタビが使用可能になった。また、今までテレビアニメ版映像の流用だったゲームパッケージは、原作者横内なおきの書き下ろし。
 
==== システム ====