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'''教会の危機'''(きょうかいのきき、
== 概説==
== 信仰生活の危機 ==
=== 信徒の信仰生活の危機 ===
* [[フランス]]において、1958年には、35パーセントのフランス人たちが主日ごとに[[ミサ]]に与っていたが、2004年にはわずか5パーセントに低下している。1950年、90パーセント以上のフランス人が子供に洗礼を授けていたが、2004年には60パーセント以下が子供に洗礼を授けるのみとなっている。2003年の統計によると、カトリック信者の4人に1人が「[[罪]]というのは意味をなさない」と答えている。
* [[ドイツ]]では、3組に1組が結婚の5ないし10年後に離婚をし、その後再婚しようとするカトリック信者が増加している。1984年の統計によると、カトリックの強いドイツのチロル地方では、84パーセントが[[避妊]]に関する教会の教えを拒否すると答えている<ref>Herderkorrespondesz, Marz 1984</ref>。18歳から30歳の回答によると、避妊に関する教会の教えに全く同意すると答えたのは、1.8パーセントしかない。
** 1970年から1993年の間に190万人のドイツ人が[[カトリック教会]]から公式に離れた。その理由は彼らにとって[[カトリック教会]]が意味をなさないから、重要ではないから、であった。
** 2008年の1年間に121,155名のカトリックが教会を離れたと発表した。2006年には84,389名、2007年には93,667名であった。[[カトリック教会]]に新しく入信した信徒の数は、2007年に4881名、2008年には4388名に過ぎなかった。2007年と2008年の1年間に、28万名のカトリック信徒が減少した。同じ1年間で、小教区教会の数は 12,265 から 12,080 に減少した。また同じ間に、[[カトリック教会]]で婚姻する数は 49,393 から 48,841 に減少した。<ref>[http://www.kipa-apic.ch/index.php?&pw=&na=3,1,0,0,f&ki=199170 Katholische Kirche beklagt weiteren Mitgliederschwund]</ref>
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=== 聖職者の危機 ===
* [[フランス]]では[[司教]]たちがカトリック信仰を失っていることを示す発言が続いている。
**元パリ[[大司教]]リュスティジェ枢機卿(Cardinal Lustiger)は、[[ユダヤ教徒]]たちはキリスト教に改宗する必要はないと公に教えている。
** 2003年、リモージュ司教、デュフール司教(Mgr Dufour)は、[[ミサ]]の説教で「私たちは創造主が存在するのかよくわからない、それを科学的確実性で知るのではなく、信仰において知るだけだ」と教えた。(これは[[第1バチカン公会議]]の宣言に反している)。
** フランスで1975年に[[堕胎]]の法律が成立したのは、フランスの司教たちが沈黙を守り反対の声を上げなかったためである<ref>2006年出版「フランス司教黒書」(Le livre noir des eveques de France, par Remi Fontaine)による</ref>。
** [[ポワチエ]]のルエ司教は、[[コンドーム]]を賞賛して「唯一の病気を防ぐ手段」として必要であると主張している。(これは[[ヨハネ・パウロ2世]]、[[ベネディクト16世]]など[[教皇]]たちの教えと反している)
** レ・ユニオンのオブリ司教は、キリスト教的祝日を廃止することを説教した。
* [[アメリカ合衆国]]については、オコーナー枢機卿が、多くのアメリカの司教たちが「教皇を憎んでいる」と言っている。ガニョン枢機卿は「ほとんどのアメリカの司教たちは宣言されていない離教状態にいる(Most American bishops are in material schism)<ref>http://maher-defender.org/Final/e9.htm</ref>」と言う。
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== 召命の危機 ==
=== 司祭 ===
=== 修道者の召命 ===
* [[ケベック]]では、1961年から81年にかけて、脱退、死亡、入会志願者減少などで修道女の数は、46933人から26294人に減った。44パーセントの減りようで、とどまるところを知らぬありさまであった。同じ時期に、入会志願者の数は98.5パーセントも激減した。残りの1.5パーセントの大部分は若い女性ではなく、"熟年証明者" である。「今後短い期間に(すくなくとも人間的観点からはまったくありえない傾向の逆転でもないかぎり)私たちの知っている女子修道生活は、[[カナダ]]ではただ記憶としてしか残らないだろう。」<ref>ラッツィンガー枢機卿 『信仰について』pp132-133</ref>
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