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Jade0416 (会話 | 投稿記録)
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広域ペニシリンの抗菌力、抗菌スペクトラムを維持しつつ、βラクタマーゼ産生菌にも作用させるために、βラクタマーゼ阻害薬とペニシリン系抗生物質を配合した合剤が販売されており、広く使用されている。βラクタマーゼ阻害薬としては[[クラブラン酸]]、[[スルバクタム]]、[[タゾバクタム]]がある。クラブラン酸のみ肝臓から排泄される。βラクタマーゼと結合後、活性化されβラクタマーゼを阻害する。ESBL産生菌に対しても有効であり、ペニシリナーゼ(プラスミド上)には効果あるが、セファロスポリナーゼ(染色体上)には効果が弱い。、[[アモキシシリン]]とクラブラン酸の合剤であるオーグメンチン®やクラバモックス®、[[アンピシリン]]とスルバクタムの合剤であるユナシン®が知られている。
; スルバクタム・アンピシリン (sulbactam/ampicillin <nowiki>:</nowiki> SBT/ABPC)
: 注射剤。主に呼吸器感染症、周術期感染阻止に用いられる。一部[[嫌気性菌]]にも有効。2006年時点では日本で一番使用されている注射用ペニシリン製剤である。商品名ユナシンS®である。
; タゾバクタム・ピペラシリン (tazobactam/piperacillin <nowiki>:</nowiki> TAZ/PIPC)
: 注射剤。グラム陰性菌に強い。世界でもっとも消費されている注射抗菌剤である。(商品名ゾシン&reg;) 2位はセフトリアキソン(CTRX)。
; アモキシシリン・クラブラン酸 (amoxicillin/clavulanic acid <nowiki>:</nowiki> AMPC/CVA)
: 経口剤。アモキシシリン単独では無効な菌種にも有効である。(商品名 オーグメンチン&reg;・クラバモックス&reg;)
; チカルシリン・クラブラン酸 (ticarcillin/clavulanic acid <nowiki>:</nowiki> TIPC/CVA)
: 注射剤。日本では発売中止。(明治製菓-GSK)