「ボルスタアンカー」の版間の差分

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HATARA KEI (会話 | 投稿記録)
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=== トラニオン ===
[[画像:Brill 27MCB-2 Truck.jpg|right|200px|thumb|[[上田電鉄|上田丸子電鉄]][[国鉄ED25形電気機関車|ED25 1]]の[[ブリル]]27MCB-2台車。ブリル社純正品の証である、トラニオン(関節の付いた小さな斜めの部品)が台車枠中央の揺れ枕上部とガゼットステーを結ぶ形で残されている。]]
[[トラニオン]]は、アメリカの[[ブリル|J.G.ブリル]]社が1900年代初頭に開発し、Brill 27MCB・76E・77Eなど同時期に開発された同社製ボギー台車に装着された、揺れ枕の揺動を抑止するための機構としてのボルスタアンカーの始祖である。
 
これは台車側枠とトランサム(横梁)を結合するためのガゼットステーと枕梁の間を、トラニオン・タイロッドと呼ばれるリンク機構で連結し、リンクの各関節部に組み込まれた可動ピンの摩擦力によって枕梁の過剰な揺動を抑制するものである。
 
この機構は、単純ながら台車の乗り心地改善に大きな効果を発揮するものであった。しかしながら、開発元であるJ.G.ブリル社はこの機構を含む台車設計に関する各種独自開発機構を全て特許申請したため、世界各国で製造された同社製台車の模倣品ではこの機構を採用できず、特許保護期間中は広く普及することはなかった。
 
なお、日本では[[日本製鋼所]]がJ.G.ブリル社と提携関係にあったため、同社で製造された正規ライセンス生産品のブリル台車([[新京阪鉄道P-6形電車|新京阪鉄道P-6形]]用Brill 27MCB-4Xなど)にはこのトラニオンが取り付けられていた。
 
== ヨーダンパとボルスタアンカー ==