「ロールス・ロイス ニーン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m ロボットによる 追加: es:Rolls-Royce Nene
北方1号 (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
9行目:
ウェランド、ダーウェントの原型である[[ローバー (自動車)|ローバー]] ([[:en:Rover (car)#History|Rover]]) 社の W.2B/23 (B.23) と W.2B/26 (B.26) の型式名の頭文字"B"は、ローバー社由来の工場所在地[[バーノルズウィック]] ([[:en:Barnoldswick|Barnoldswick]]) を表すものだったが、爆撃機 (Bomber) の B と紛らわしいので、ニーン以降 B の前にロールス・ロイスの頭文字 R を加えた '''RB.''' に改められた。この型式命名法は、現在に至るまでロールス・ロイス社のターボジェットエンジンに連綿と受け継がれている。尚、これらの殆どに'''[[イングランド]]を流れる[[河川]]名の愛称'''が別途与えられている理由については、[[ロールス・ロイス ウェランド|ウェランド]]の項を参照されたい。
 
[[フランク・ホイットル]] ([[:en:Frank Whittle|Frank Whittle]]) の基本レイアウトを継承し、単板圧縮機の両面に[[インペラ]]と[[ガイドベーン]]を配置する側面吸入方式を採りつつも、原設計に残る試作色を排し、またホイットルへの特許料支払を回避する為に、航空機レシプロエンジン用[[スーパーチャージャー|機械式過給器]]の専門家だった[[スタンリー・フッカー]] ([[:en:Stanley Hooker|Stanley Hooker]]) らのチームの手で、白紙状態から設計し直された物がニーンである。
 
ホイットルが固執していた蒸発管式燃料噴射気化器、反転型燃焼器、外部水冷タービンなどが排除された一方、同社のレシプロ用過給器で定評のあった可変式ガイドベーンの導入によって、効率・安定性共に格段の向上を見た。ホイットルの W.1X に独自改良を加えて I-40 (後の [[J33]] )に発展させていた[[GE・アビエーション|ゼネラル・エレクトリック]]からも、ボールジョイントに依る分割式主軸やタービン等に関する技術供与を受け、開発は短期間に進められた。
 
[[グロスター ミーティア]] ([[:en:Gloster Meteor|Gloster Meteor]]) 搭載用に、縮小版の'''[[ロールス・ロイス ダーウェント#各種型|ダーウェント 5 (Derwent Mk.V)]]''' が製作され、ミーティアの他にも広く用いられた。また[[アフターバーナー]]装備のニーン改良型は[[ロールス・ロイス テイ|テイ]] ([[:en:Rolls-Royce Tay|RB.44 Tay]]) と名付けられ、これらニーンシリーズは航空機用遠心圧縮式ターボジェットエンジンの掉尾を飾った。