「重力波天文学」の版間の差分

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== 現在の状況 ==
日本では[[国立天文台]]三鷹キャンパスに設置されている[[TAMA300]]は、局部銀河群内における[[超新星]]爆発等の現象が起これば重力波を捉えられると期待されている。また、現在稼動している中では一番精密な重力波望遠鏡のため、他の重力波望遠鏡の較正等でも連携が行われている。米国では、[[ew:LIGO|LIGO]]が観測を開始しており、[[乙女座]]銀河団内における超新星爆発等の現象が起これば重力波を捉えられると期待されている。欧州では、VIRGO、GEO600が観測を開始し、丁度中間にある領域での[[重力波]]観測ができるのではないかと期待されている。
 
なお、重力波は非常にそのエネルギー密度が低いため、外乱ノイズ等の影響を受けやすい。よって、観測時間が延びることと同様にして、振動を取り除くなどの領域での改良が今も続けられている。
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日本では、[[神岡鉱山]]の中に低温技術を駆使した大型干渉計(LCGT)を建設する計画を提案し、技術的な開発を続けている。
 
[[ジェット推進研究所|JPL]]及び[[欧州宇宙機関|ESA]]等が進めている、[[宇宙重力波望遠鏡|LISA]]計画では、黄道面に対して20度の傾きをもった[[人工惑星]]軌道へ500万キロメートルの基線長3つを持つ[[宇宙重力波望遠鏡]]を構築するプロジェクトが進められている。この観測装置では、地上では捉えられない、mHzの[[重力波]]を捉えることができる。
 
なお、宇宙背景重力波は、その観測波長のドップラー効果によって、[[重力]]とその他の力([[強い相互作用]]・[[弱い相互作用]]・[[電磁力]])が分離した時の宇宙の状態を観測できる点では、光学・高エネルギー観測よりも、宇宙誕生時により近い世界を明らかにできるかも知れない。