「ドラゴンVS.7人の吸血鬼」の版間の差分

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==概要==
戦後のクラシック[[ホラー映画]]の黄金期を築いた[[ハマー・フィルム・プロダクション]]も、[[1970年代]]に入り業績が停滞、新機軸として『[[燃えよドラゴン]]』以降、世界的にブームを起こしていた香港のカンフー・アクション映画とホラー映画の融合を試み、本作が企画された。ハマーの看板スターである[[ピーター・カッシング]]が当たり役として演じてきたヴァン・ヘルシングが中国に渡り、香港のスター、[[姜大衛|デビッド・チャン]]演じるカンフー青年とその兄弟達と共に、吸血鬼達と[[ゾンビ]]軍団、その黒幕であるドラキュラと闘う内容。ホラーとカンフー、更に[[西部劇]]や『[[7人の侍]]』のエッセンスまで取り入れたホラーアクション活劇で、ホラーファンや専門家の間でも、傑作か駄作かの評価が極端に分かれる。
 
また、カンフーの使い手たちがドラキュラの操る不死身の吸血鬼の群れに敵わず無残にも殺されてしまうという展開には、カンフー映画ファンからの賛否も分かれている。
 
元々はヘルシングがカンフー兄弟と共に中国の吸血鬼と闘う内容で企画され、ドラキュラの登場予定はなかった。しかし香港サイドの要望で後からドラキュラを絡ませたため、ストーリーに大きな矛盾が生じてしまった。ヘルシングはドラキュラと闘かったからこそ、吸血鬼研究の権威として高名な筈だが、そのドラキュラが100年前の19世紀初頭に中国に渡ってしまっていたのでは、ヘルシングがドラキュラと闘って名を上げる機会もなく、そもそも19世紀欧州にドラキュラの脅威など存在しなかった事になってしまうのである。
 
ハマー作品で7度ドラキュラを演じてきた[[クリストファー・リー]]は前作『[[新/ドラキュラ・悪魔の儀式]]』(1973,(1973年)を最後にドラキュラ引退を宣言しており、本作ではドラキュラ役に[[ジョン・フォーブス・ロバートソン]]が起用された。
 
==備考==