「ルードウィヒ・B」の版間の差分
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『'''ルードウィヒ・B'''』は[[手塚治虫]]による[[漫画]]作品。『[[コミックトム]]』([[潮出版社]])に[[1987年]][[6月]]号より[[1989年]][[2月]]号まで連載
== 概要 ==
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作品の特徴としては、ベートーヴェンを主人公視点として彼の成長を描く一方で、他方では、フランツの視点でも彼のエピソードを描いていることにある。特に作品中盤の[[フランス革命戦争]]のエピソードでは、全2巻のストーリーの中で、およそ1/3に迫る分量を費やしている。このことから、作者の手塚治虫が、フランツを「もう一人の主人公」として二元的に作品を描いていこうとしていたことが伺える。
潮ライブラリー『ルードウィヒ・B』(潮出版社)には手塚自身によるコラムも載っており、「ベートーヴェンは自分も好きな音楽家であり、自分と似ているところが多い」と語っている。また、実際にボン市内のベートーヴェンの生家に行ったことを載せている。手塚は「[[三つ目がとおる]]」でも「雲名(うんめい)警部」というベートーベンそっくりのキャラクターを出演させている(『[[交響曲第5番]]運命』のもじり)。また、「[[七色いんこ]]」でも「エロイカ警部」という名前で同じキャラクターを出演させている
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== あらすじ ==
== 主な登場人物 ==
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: 主人公。音楽史に名を残す天才音楽家。幼少より父親にピアノの教育を受けるが、ある日フランツに耳を殴られたことで耳が聞こえなくなる。非常に気難しい性格で、町の人からは変わり者といわれている。モーツァルトやハイドンら音楽家との交流や、ワルトシュタイン、エレオノーレらボン時代の仲間との交流を経て、次第に音楽家として頭角を現していく事となる。親しい家族や友人からはルイという愛称で呼ばれている。
; フランツ・フォン・クロイツシュタイン
: [[オーストリア]]の貴族。出生時、父親のペットである孔雀のルードウィヒが母親の横で大声を出したためショックで亡くなってしまい、それ以降、父にルードウィヒという名前の人間・動物を憎むように教え込まれた。数年後、ある事件で人を刺してしまい、父に勘当されてボンに行くことになる。そこでベートーヴェンと出会うことになり、以降彼を生涯の仇として因縁を重ねていく。
; [[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]
: ウィーンの音楽家。100年に1人の天才と言われている。ベートーヴェンも小さい頃に[[クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ|ネーフェ]]先生に連れられてオペラを聴いたことで憧れを抱いており、後に弟子入りすることになる。昼間から女を連れてカジノに行ったり、食事中に下品な事を言うなど生活はだらしないが、彼の音楽に対してベートーヴェンは感銘を受ける。夫人は[[コンスタンツェ・モーツァルト|コンスタンツェ]]。史実ではベートーベンがモーツァルトに会ったのは生涯にたった1日だけであり、
; ワルトシュタイン伯爵
: ベートーヴェンのボン時代の友人。はじめは、エレオノーレの恋敵と誤解していたが、誤解が解けた後は、ベートーヴェンのよき理解者となる。[[ピアノソナタ第21番 (ベートーヴェン)|ピアノソナタ第21番『ヴァルトシュタイン』]]にも名を残す
; エレオノーレ・ブロイニング
: ベートーヴェンのボン時代の友人であり、想いを寄せる人物である。幼少時、ベートーヴェンがフランツにいじめられていた時に助けたこともある。ベートーヴェンが彼女の家にピアノのレッスンに訪れたことで再会する。また、フランツも想いを寄せていたようだ。<br/>史実ではエレオノーレ・フォン・ブロイニングはベートーヴェンの初恋の相手として知られ、『[[モーツァルト]]の[[フィガロの結婚]]から[[もし伯爵様が踊るならの主題による12の変奏曲]]』などの作品を献呈している。
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== 絶筆 ==
前述の通り、
== コミックス ==
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*[http://tezukaosamu.net/jp/manga/565.html 手塚治虫公式サイト内作品ページ]
==脚注==
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{{Manga-stub}}
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