「糖尿病」の版間の差分

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なお、[[腎臓]]での再吸収障害のため尿糖の出る[[腎性糖尿]]は別の疾患である。<!--東洋医学では'''[[消渇]]'''と呼ばれる。←大切な情報だとは思いますが、混乱してしまうので、書くなら後の方に回しましょう。-->
== 概要 ==
[[血液]]中の[[グルコース|ブドウ糖]]濃度([[血糖値]]、血糖)は、様々なホルモン([[インスリン]]、[[グルカゴン]]、[[コルチゾール]]など)の働きによって正常では常に一定範囲内に調節されている。<!--これは、ブドウ糖が[[脳]]をはじめとした各器官の主要なエネルギー源となるのに対し、一方で組織の[[糖化]]ストレスをもたらす有害物質として働くからである。←これは文学的な解釈という感じがしました。むしろ何によって調節されているのかを書いてみましたが。--><!--血糖が上昇したときの調節能力('''耐糖能''')が弱くなり、血糖値が病的に高まった状態(または、高まることのある状態)を糖尿病と言う。←1型DMは耐糖能は関係ないので、百科事典的記述としては間違いだと思います。-->いろいろな理由によってこの調節機構が破綻すると、血液中の糖分が異常に増加し、糖尿病になる。糖尿病は大きく1型と2型にわけられるが、これはこの調節機構の破綻の様式の違いを表している。'''1型糖尿病'''では[[膵臓]]のβ細胞が自らの免疫細胞によって破壊される([[自己免疫疾患]])ことで、血糖値を調節するホルモンの一つである[[インスリン]]が枯渇してしまい、高血糖、糖尿病へと至る。一方'''2型糖尿病'''では、血中に[[インスリン]]は存在するのだが肥満などを原因として[[インスリン]]の働きが悪くなるか、あるいは自己免疫的に破壊された訳ではないが[[膵臓]]のβ細胞からの[[インスリン]]分泌量が減少し、結果として血糖値の調整がうまくいかず糖尿病となる。その他にも、[[妊娠糖尿病]]をはじめとして発症機序の違いに基づくいくつかの病名があって、これらをひとまとめにしている[[糖尿病]]は病名というより[[症候群]]と言ったほうが適切である
 
名前「糖尿病」とおり名称は、血糖が高まる結果、尿中に糖が排出されることに由来する。しかし尿中に糖が排出されること自体は大きな問題ではなく、い。<!--糖が利用できない細胞レベルでの飢餓による[[糖尿病性昏睡]]や持続的な高血糖による慢性変性である[[糖尿病慢性期合併症]]が問題となる。←ここらへんが「ジャーゴン」なんでしょう。-->1型糖尿病の場合、放置すると容易に急激な高血糖と生命の危険も伴う意識障害を来す[[糖尿病性ケトアシードシス]]を引き起こしかねないため、[[インスリン]]注射などの積極的な治療により強力に血糖値を下げることが基本的な治療目標となる。一方2型糖尿病においては1型ほど血糖値が上昇することは通常ないが、治療せず長期に放置すると[[糖尿病性網膜症]]、[[糖尿病性腎症]]などの[[糖尿病慢性期合併症]]の起こる頻度が多くなるため、生活習慣の是正、[[傾向血糖降下剤]]や[[インスリン]]注射により血糖値をある程度下げることによってこのような合併症を引き起こすことを防ぐことが治療目標である。<!--一番多いといわれる[[2型糖尿病]]では[[糖尿病慢性期合併症]]の予防が最も重要視されている。合併症は治療が困難なものが多く、他の[[生活習慣病]]と同じように予防が重要視されている。予防を行うためには早期発見と治療効果判定が不可欠であり、それを目的とした糖尿病の検査が多数存在し、それらを総合的に判断し、治療するという戦略がとられている。-->長期的に落ち着いている1型糖尿病においては、やはり治療目標は2型と同様のものになる。[[妊娠糖尿病]]においては、[[胎児奇形]]や[[妊産婦合併症]]の頻度が高くなる理由となるので、それを防ぐために血糖値を下げる治療をするのである。
 
<!--治療の目的は1型糖尿病、[[妊娠糖尿病]]、2型糖尿病といった病型で大きく異なる。←上にまとめました-->
 
== 病態 ==