「糖尿病」の版間の差分

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BAZIAN (会話 | 投稿記録)
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→‎症状: 増えてしまったが、おおまかに述べた上で合併症に誘導するという形で考えました。
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== 症状 ==
通常糖尿病患者は自覚症状はないと考えることが多い。しかし、よくよく話を聞いてみると、下記に列挙するような手足のしびれや便秘などが実はあるのだが、特別な症状と考えていないことがある。血糖値がかなり高くなってくると、口渇・多飲・多尿という明白な典型的症状が生じる。これらは血糖値が高いということをそのまま反映した症状なので、治療により血糖値が低下するとこれらの症状は収まる。血糖値がさらに高くなると、重篤な[[糖尿病性昏睡]]を来たし、意識障害、腹痛などをきたすこともある。<!--
糖尿病は、極度の高血糖(約600mg/dl以上)にならない限り自覚症状は多飲・多尿程度である(血糖値の上昇による浸透圧の上昇のため)。ある-->は急性期(っぽう発症初期の血糖高値のみでこむらがえりなどの特異的な神経障害がおこることがある。慢性また発症初期になって、下記の合併症急激に血糖値発症上昇したり進行場合、体重が減少する、それが多い(血液中応じ糖分が多い一方、脂肪細胞などは糖分が枯渇しが出現す態になためである)
 
その他の症状は、たいてい[[糖尿病慢性期合併症]]にもとづくものである。
*[[糖尿病性網膜症]]を発症すると視力が低下する
*[[糖尿病性腎症]]によって最終的にはむくみや乏尿、全身倦怠感など種々の症状が出現する。
*[[糖尿病性神経障害]]には2種類あって、末梢神経障害によって手足のしびれなどがおこる一方、自律神経傷害がおこると便秘、立ちくらみ、[[勃起不全]]などの原因となる。
*糖尿病は皮膚にも'''糖尿病性リポイド類壊死'''をはじめとする様々な合併症を引き起こすことがあって、それに伴う症状が出現することがある。
 
これらのような糖尿病に典型的な合併症に加えて、[[心筋梗塞]]、[[閉塞性動脈硬化症]]、[[脳梗塞]]も糖尿病においてはきわめて起こりやすいので、それらの病気に由来する症状を起こすことがある。
{{main|糖尿病慢性期合併症}}
 
症状そのものも重要だが、「'''あるべき症状を感じないことがある'''」ことも糖尿病の重要なポイントである。すなわち、神経障害が起こった状態での[[心筋梗塞]]がそれである。心筋梗塞は通常激しい[[胸痛]]を伴うので、患者はすぐさま医療機関への受診へと至り治療を行うことになる。ところが糖尿病がある場合、この重要な警告情報である「胸痛」を感じないことがあって、「無痛性心筋梗塞」と呼ばれる。これは自覚症状がないので早期の治療を困難にし、知らぬ間に[[心不全]]に至ることがある。同様のこととして、末梢神経障害があるので、手足の先で温度を感じる機能がにぶくなったため、[[こたつ]]や[[あんか]]などで低温やけどを来すことがある。この場合、糖尿病はさらに[[閉塞性動脈硬化症]]を併発していたりして、手足への血液(これは栄養そのものである)の供給が不十分であると、傷ついた手足の皮膚を修復できず、傷がどんどん広がって巨大な足潰瘍に至り足切断をしなければならなくなる。
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慢性期になって、下記の合併症が発症したり進行すると、それに応じた症状が出現する。
 
=== 糖尿病性昏睡 ===
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=== 慢性期合併症 ===
{{main|糖尿病慢性期合併症}}
2型糖尿病の治療の目的は慢性期合併症の予防である。動脈硬化による合併症に近いものが多い傾向がある。[[分子]]中に[[アルデヒド基]]を持ち、[[蛋白質]]を構成する塩基性アミノ酸側鎖の[[アミノ基]]と高い反応性を持つブドウ糖の糖化ストレスにより血管系をはじめとした各器官に慢性的な障害をもたらす。このブドウ糖とタンパク質の反応は[[メイラード反応]]の前半部分に相当し、またアルデヒド基とアミノ残基の反応によるタンパク質の[[架橋反応]]である点で[[ホルマリン]]による生物組織の[[固定 (組織学)|固定]]作用とも共通する要素を持つ。
 
2型糖尿病の治療の目的は慢性期合併症の予防である。動脈硬化による合併症に近いものが多い傾向がある。[[分子]]中に[[アルデヒド基]]を持ち、[[蛋白質]]を構成する塩基性アミノ酸側鎖の[[アミノ基]]と高い反応性を持つブドウ糖の糖化ストレスにより血管系をはじめとした各器官に慢性的な障害をもたらす。このブドウ糖とタンパク質の反応は[[メイラード反応]]の前半部分に相当し、またアルデヒド基とアミノ残基の反応によるタンパク質の[[架橋反応]]である点で[[ホルマリン]]による生物組織の[[固定 (組織学)|固定]]作用とも共通する要素を持つ。
特に有名な合併症は大血管障害としての[[心筋梗塞]]、小血管障害としては[[糖尿病性腎症]]、[[糖尿病性網膜症]]、糖尿病性神経症の三大合併症などがあげられる。また感染症にかかりやすくなったりもする。
-->
 
== 検査 ==