「宮崎駿の雑想ノート」の版間の差分

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連載初期はイラストのまわりに文章が書かれたエッセイ形式だったが、段々とページの一部がマンガとして描かれるようになり、第9話の後半からは全ページがマンガとして描かれるようになった。絵は鉛筆と透明水彩で描かれている。題材は、史上初の装甲艦同士の対決、[[特設艦船#日本海軍の特設艦船|特設監視艇]]となったオンボロ漁船、[[ポルシェ博士]]が作った[[6号戦車|ティーガー戦車]]などである。'''雑想'''の言葉通り、全編にわたって史実とは異なる創作が巧妙に混ぜられている一方、明らかな間違いである記述も存在する(例:[[定遠 (戦艦)|定遠]]の砲塔天蓋は装甲砲塔では無く22mm厚のフードでしかない)。
 
なお、キャラクターは欧米が舞台の場合[[擬人化]]された動物が使われており、おおむねイギリス人が犬(『[[名探偵ホームズ]]』と同デザイン)、アメリカ人がゴリラ、ドイツ人が豚(同国で[[ソーセージ]]等豚肉製品が名産だからと思われる)とされている。また後述の「泥まみれの虎」ではドイツ人同様、ソ連人が豚として描かれている。一方、日本や中国を題材にした作品では普通の人間である。また、前述の欧米を扱ったパートでも、非戦闘員など人物によっては普通の人間を用いる場合がある。
 
宮崎駿は「雑想ノート」以前に、[[東京ムービー]]のファン誌に『ぼくのスクラップ』を連載していた。これは初期の「雑想ノート」に似たスタイルで書かれたイラストエッセイである。このエッセイを見た[[大塚康生]](宮崎駿の先輩アニメーター)が、『月刊モデルグラフィックス』誌の創刊時に連載を持ちかけた。(情報源:宮崎駿の雑想ノート, p.110-111)