「しんせい (たばこ)」の版間の差分
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発売は専売公社時代の[[1949年]]([[昭和]]24年)[[6月1日]]で、戦後復興を背景にした新銘柄として「新生(しんせい)」の名称を与えられたものである。
1950年代にはそれまで人気のあった[[ゴールデンバット]]に代わって大衆向けの人気銘柄となった
しかし、1960年代以降[[ハイライト (タバコ)|ハイライト]]などのフィルター付きタバコが普及したことから取って代わられ、半ば忘れられた銘柄となった。現在ではほとんどの[[自動販売機|自販機]]で売られておらず、手売りでも常備している店舗は多くない。
==意匠==
[[パッケージ]]の[[デザイン]]は、[[黄土色]]と[[茶色]]の地を基調に、[[赤色]]で"SHINSEI"という細いローマ字ロゴが入っ
==愛飲者・フィクションでの登場==
タレント・[[北野武]]の家族を扱ったドラマ「[[菊次郎とさき]]」で[[陣内孝則]]が演じる父・北野菊次郎がこれを吸うシーンも見られる。菊次郎のモデルは実在の人物で、1950年代の時代設定であれば一般成人男性が「バット」か「しんせい」のいずれかを喫するのは無理のない考証と言える。
フィクションでは、「ゴールデンバット」より知名度が劣るためか、1950年代前後の全盛期を背景にした同時代の著作以外ではあまり取り上げられない。
[[三島由紀夫]]の小説「[[潮騒]]」(1954年)の主人公・久保新二が乗り込む[[漁船]]の[[漁労長]]や[[灯台長]]
[[イアン・フレミング]]のスパイ小説「[[ジェームズ・ボンド]]」シリーズの一つ「[[007は二度死ぬ]]」(1963年)では、来日したボンドが普段吸うたばこの代わりに、つなぎとして「しんせい」を吸い、出先でも買い求めていた。「カリフォルニア葉の味」「軽く、すぐ吸い終わってしまう」など吸い味についての言及も為されているが、これには1962年に自ら来日したフレミングの日本での見聞が活かされている。平常のボンドは、ロンドンの高級煙草店(架空の店名)で、強い味にブレンドしたたばこを特注で巻かせて愛飲しているという設定になっており、「しんせい」でもまだ軽いということになるようである。
後発のフィルター付き銘柄「ハイライト」「セブンスター」が主流となってからの[[漫画]]・[[アニメーション]]である「[[ルパン三世]]」シリーズでは、レギュラーキャラクター・[[銭形幸一]]警部が愛飲するたばことして「しんせい」が登場する。「昭和ヒトケタ世代」と主人公の盗賊・ルパン三世から揶揄される頑固な中年刑事に相応しく、旧世代の日本製両切りたばこを吸わせるという趣向である。
▲また、作家の[[山本周五郎]]が缶入りの[[ピース (タバコ)|ピース]]から「ニコチンの量が少ないから」という理由でしんせいに乗り換えている。
== 製品一覧 ==
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== 外部リンク ==
*[http://www.jti.co.jp/products/tobacco/others/ その他紙巻たばこ | JT ウェブサイト]
*[http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/024/0284/02405240284028c.html | 参議院 第24回国会 大蔵委員会(昭和31年5月24日)会議録] 説明員として出席した日本専売公社販売部長に対し、委員から「バット」「しんせい」の供給不足に関する説明が求められている。煙草が専売制で人々の喫煙率も高かった時代を反映する記録の一例。
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