「テミストクレス」の版間の差分

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==生涯==
[[プルタルコス]]によれば、テミストクレスはレオンティス部族の[[フレアリオイ]]・デーモス([[アッティカ]]南東部、[[スニオン岬]]付近)出身である。父ネオクレス(Neokles)はアテナイ人であるが、母は諸説あってはっきりしていないが非アテナイ人らしく、混血児とされる。勤勉で聡明であったが、独善的で名誉欲が強く、アテナイの有力者たちを糾弾した。特に[[アリステイデス]]とは生涯対立したが、プルタルコスは哲学者アリストンの伝聞として、彼らが敵対するに至った理由は双方がステシラオス(Stesilaos)という[[美少年]]を愛したためと述べている。
 
[[マラトンの戦い]]以降、皆が戦いの勝利を喜ぶ中ただ一人大規模なペルシア軍の再来を予見し、[[紀元前483年]]頃には、[[ラウレイオン鉱山]]の銀を使って[[三段櫂船]]100隻([[ヘロドトス]]によれば200隻)の建造を決議した。この銀収入は、本来市民に分配されるものであったが、テミストクレスは[[アイギナ]]との紛争に用いる船を建造すると騙って市民を説得した。彼は、陸戦での戦闘の限界を見極め、海戦を制すればペルシアの大軍をも敗退させることができると考えたのだが、マラトンの戦いで指揮を執った[[ミルティアデス]]らはこの決定を非難した。