「ニコタッチ方式」の版間の差分

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==概要==
P251iSに初採用された文字入力方式で、携帯電話端末の限られたキーを用いて、2回の打鍵で1文字を入力することを実現する方式である。同様の文字入力方式である[[ポケベル打ち]]を基礎としてはいるが、文字の割り当てが異様々っている。携帯電話の使用を前提とし、[[平仮名]]・[[ラテン文字|アルファベット]]・[[アラビア数字|数字]]・記号類の採択および配置に工夫改良が施されているにより、習得少ない打鍵回数で日本語の文章が入力できる点、同行の仮名をカーソル移動させる手間を掛けずに続けて入力操作が容易にできる点ど、ポケベル打ちの利点をそのまますべて持ち合わせ、かつその欠点とされていた諸問題を解決している。
 
最大の改良点として、ポケベル打ちとは文字の割り当てが異なっている。携帯電話での使用を前提とし、[[平仮名]]・[[ラテン文字|アルファベット]]・[[アラビア数字|数字]]・記号類の採択および配置に工夫が施されていることにより、習得や入力操作が容易になっている。従来のポケベル打ちでは、アルファベットや数字はその割り当てが記憶しづらく、習得を挫折するものも少なからずいたが、ニコタッチ方式では、トグル打ち(かな方式)での割り当てと同一のものとすることで、ダイヤルキーにあらかじめ表示されている文字と一致させた。これにより、新たに暗記する必要がなくなり、習得を大幅に容易にさせることに成功している。また、頻出する[[捨て仮名]]や[[句読点]]、さらにメールアドレスの表記等で一般的な記号類を基本の変換表に含めることで、入力モード(文字種)を切り替えることなく、異なる文字種の入り混じった文章の入力が可能である。
 
2003年1月に発売された、[[NTTドコモ]]2002年冬モデルの[[mova|デジタル・ムーバ]] P251iS において初採用された。これ以降、[[au]]端末およびMP-EU[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]][[ソフトバンクモバイル]]端末を除くP251iS以降のパナソニック端末の多くに搭載されており、2010年現在では[[Android]]用OpenWnnニコタッチ対応版、ctrlswapminiを用いた[[スマートフォン]]なども対応している。
また、頻出する[[捨て仮名]]、[[句読点]]、メールアドレスの表記等で一般的な記号類を基本の変換表に含めることで、入力モード(文字種)を切り替えることなく、異なる文字種の入り混じった文章の入力が可能である。
 
パナソニックブランドの携帯電話端末では、かな方式(トグル打ち)・2タッチ方式(ポケベル打ち)・ニコタッチ方式の3種の文字入力方式が搭載されていることが多い。この場合、それぞれを'''モード1'''・'''モード2'''・'''モード3'''と呼ぶ場合がある。
 
au端末およびMP-EUプラットフォームのソフトバンク端末を除くP251iS以降のパナソニック端末に搭載されており、現在ではAndroid用OpenWnnニコタッチ対応版、ctrlswapminiを用いたスマートフォンなども対応している。
 
==操作方法==
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==問題点==
*携帯電話の限られたボタンを用いた入力方式としては、ポケベル打ちと同等あるいはそれ以上に優れた方式だが、幾つかの問題点もある。
*パナソニック モバイルコミュニケーションズの独自方式であるため、一旦この方式で慣れてしまうと、他社製の携帯電話端末への機種変更がしづらい。また、必ずしもパナソニックブランドのすべての携帯電話端末に搭載されているわけではないため、この入力方式を重視するのであれば、事前の確認も必要となる。
*既にポケベル打ちで慣れているユーザにとっては、ヤ行やアルファベットなどの配置が異なっているため、却って混乱してしまう虞がある。
*[[全角と半角]]との切り替えは、ソフトキーによる入力モードの切り替えではできず、機能メニューから選択するよりない。しかし、これもキー操作としては2回の打鍵で可能なので、慣れてしまえばさしたる障碍ではなくなる。