削除された内容 追加された内容
TobeBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: cv:Корсикан чĕлхи
編集の要約なし
17行目:
|iso1=co|iso2=cos|sil=
}}
[[Image:Corsican nationalism.jpg|thumb|287px|フランス語の部分が塗り潰されている]]
'''コルシカ語'''({{lang|co|Corsu}})は、[[インド・ヨーロッパ語族]][[イタリック語派]]に属する[[言語]]。[[フランス]]の[[コルシカ島]](コルス島)およびこの島の出身者が多く居住する[[パリ]]や[[マルセイユ]]の集住地区で使われる。フランスでは言語人口統計は行っていないことからその詳細な数値は不詳であるが、推計値で約10万人とされる。
 
コルシカ島の住民はその多くがフランス語を用いているが、コルシカ語を第一言語とする話者も島の10%を占めている。第二言語として習得している住民に関しては島の半数を超えている。
 
==歴史==
コルシカ語の起源についての論争は、そのままコルシカ島の歴史的経緯についての論争となる。
 
コルシカ島は中世時代の長きにわたってイタリア文化圏に属していた。これは828年のフィレンツェ共和国の占領以来、中世イタリアの有力国の領土に編入されていた為である。イタリア半島部の大国フィレンツェ共和国(ピサを含む)と、新たに1200年頃から支配を始めた大陸部([[北イタリア]])の[[ジェノヴァ共和国]]の支配は[[828年]]から[[1768年]]と、実に千年近くに及んでいる。古代の終わりから近代直前までイタリア諸文化の影響と住民の往来を続けていたコルシカ島の文化は、必然的にそれらと近隣製を持つ事になる。
 
言語的には最初に占領したトスカーナ地方の俗語がベースになっており、同じくトスカーナ地方の俗語を基にした標準イタリア語とは、ある意味で[[ナポリ語]]などの[[地方言語]]より近似した要素を持つ。よって言語学的には同一領土内にある南部や北部の話し言葉よりも確実に「[[言語]]とその[[方言]]」という関係性を持つと考えられる。
 
フランスからの独立だけでなく、全ての国々からの独立を望む民族主義者はそれを否定する為にさまざまな学説を考えたが、学術的な支持を得られるには至っていない。
 
==話者==
1960年代以降、コルシカ島のフランス語化が急速に進んだため、コルシカ語を日常語、[[母語]]とする者は高齢者に限られ、若い世代はフランス語が日常語、[[母語]]となっている。しかし、1980年代から学校で教育され、音楽やテレビ・ラジオ放送、広告・商標でも用いられるようになり、かろうじてその衰退を食い止めている。