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[[File:Topography Sri Lanka.jpg|thumb|left|200px|セイロン島全景]]
'''セイロン島'''(Ceylon)(セイロンとう、Ceylon)とは、[[スリランカ|スリランカ民主社会主義共和国]]の主要な領土であり、[[インド洋]]に浮かぶ島嶼の一つである。セイロンの名称の由来は、紀元前5世紀に最初の王朝の初代の王になったとされるウジャヤ(Vijaya)が、シンハ(サンスクリット語simha。パーリ語はシーハsiha)、つまりライオン(獅子)と人間との間に生まれた親の子供であったことから、子孫をシンハラ、ライオン(獅子)の子孫といい、島の名をシンハ・ディーパ、ライオンの島(漢語:師子島)と呼んだことに因む。インド洋で交易に従事したアラブ商人は、この島の名を訛ってセレンディープ(Serendip)とし、16世紀に来島したポルトガル人はセイラーン(Ceiliao)、イギリス人がセイロンと呼ぶようになった。1948年にイギリス連邦内の自治領として独立した際にはセイロンを国名としていたが、1972年に国名を[[スリランカ]]に改めた。その背景には、独立以来次第に高まりを見せてきたシンハラ・ナショナリズムの興隆、シンハラ語の公用語化(1956年)などの動きがあり、他称で植民地時代の印象を残すセイロンを自称に変えたのである。スリランカは、正確にはシュリー・ランカーで「聖なる」「光輝く」という意味である。インドでは古くからこの地をランカー島と呼んできており、『[[ラーマーヤナ]]』に登場する魔王のラーヴァナ(Ravana)の根拠地とされるランカーもこの島を指すと考えられてきた。現在は'''スリランカ島'''という呼称を使う場合もある。[[スリランカ]]の項も参照のこと。
 
19世紀のイギリス統治下で、プランテーション作物として導入された紅茶栽培は、気候と土壌に恵まれて高品質を維持して親しまれており、現在でも、スリランカ島で採れる[[茶]]で作った紅茶のことを[[セイロンティー]]と言い、登録商標になっている。また、今はほとんど使われていないが、[[トルマリン]](電気石)のことを[[セイロン石]]と呼ぶこともある。これはトルマリンの語源がturamali(セイロン産の宝石。本来は[[ジルコニア|ジルコン]]を指す)に由来するためである。
 
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[[Category:スリランカの地理]]
[[Category:インド洋の島]]
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