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日本の[[競馬]]の世界において、勇退という言葉は、主に[[厩舎]]を管理する[[調教師]]がその免許を返上して、競馬活動から離れる際に用いられる。
 
現在行われている競馬競走の[[騎手]]の場合、体力的な理由などから一般社会の標準的な[[定年]]である60歳を超えて現役を続けた者は日本競馬史を見渡してもほとんどおらず、また、調教師、厩舎スタッフ([[調教助手]]・[[厩務員]]など)への転身、あるいは[[転職]]のいずれかが引退後の進路となる事がほとんどであり、騎手からの引退がそのまま悠々自適の余生へと直結する者は限りなく少ない事から、勇退という言葉はほとんど使用されない。
 
なお、競馬の世界では、調教師は免許制による資格であるが、同時に優勝劣敗の厳しい勝負の世界に生きる厩舎の経営者でもある。その為、表面上は「後進に道を譲る」「体調面の問題」を理由として語っている場合でも、実態としては競走成績や管理馬の実績が上がらない事による厩舎の経営不振によって'''事実上の自主廃業'''に追い込まれているケースが見られる。また、これにより[[中央競馬]]や一部[[地方競馬]]の様に定年制が定められている場合でも、その定年よりもずっと以前の段階で調教師免許を返上する者が時折見られる。
 
だが、この様な成績不振が原因という、調教師として名を成せなかった者であったとしても、自ら調教師免許を返上する手続きを取って調教師を辞する限りにおいては、マスコミなどでも「勇退」という表現が使用される事が多く、これは政治や他のスポーツなどの世界で用いられる「勇退」と大きく異なる点として挙げられる。
 
なお、[[日本中央競馬会]]の場合、調教師について、定年制度による70歳の2月末日での自動的な免許返上抹消の場合は「引退」、上述した様な定年前の自主廃業型の的な免許返上の場合は「勇退」と表現している模様である[http://www.jra.go.jp/news/201002/021003.html]。
 
== 関連項目 ==