「散開星団」の版間の差分
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ある散開星団に属する星は全てほぼ同じ年齢、同じ化学組成を持っているため、星同士の性質の違いは単にその星の[[質量]]の違いに起因している。ほとんどの散開星団は[[スペクトル型|O型]]や[[スペクトル型|B型]]の[[青色巨星]]で占められている。これらの星は非常に明るいが寿命が短い。散開星団の星の光を分析することによって、その星団の年齢を見積もることができる。すなわち、青色、黄色、赤色の星の数の比を調べ、青い星の割合が多いほどその星団は若い傾向がある。星団の星の一様性を使うと、[[恒星進化論|恒星進化]]のモデルを完全にテストすることができる。なぜなら星同士を互いに比較することで、モデルの変数のうちの多くを固定できるからである。これによってモデルのテストがより容易になる。
[[地球]]から最も近い散開星団は[[おおぐま座]]にある。もっと正確に言えば、最も近い散開星団はおおぐま座「である」。この有名な星座にあるほとんどの星は、ほとんど散らばってしまった古い散開星団の一員である。この集団の星は全て[[おおぐま座運動星団]]のかつてのメンバーであり、宇宙の中で1000[[光年]]以上にわたって広がっている。我々の太陽はこの集団のメンバーではなく、ちょうど近くを通り過ぎているところである。かつて、[[シリウス]]はこのおおぐま座ストリームの一員であると考えられていたが、現在では否定されている
散開星団の中の星は初めは強く密集していて、同じ速度で銀河中心の周りを回っている。約5億年くらいごとに、[[プレアデス星団]]や[[ヒアデス星団]](共に[[おうし座]]にある)といったよく知られた散開星団は分子雲の通過といった外部の要素によって擾乱を受ける。これによって星団の星々はわずかに異なった速度で動き、やがておおぐま座のようにばらばらにずれ動いていく。こうなると星団は、星団を形作るほどには近くないが全ての星が関連を持ち、ほとんど同じ方向に同じ速度で動く星の流れとなる。
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