「トゥッルス・ホスティリウス」の版間の差分

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その頃、ローマは隣国[[アルバ・ロンガ]]との間で農地の境界を巡る不満が蓄積していたが、強国であったアルバ・ロンガを恐れて話し合いで解決させていた。だが王位に就いたトゥッルスはこれを戦争で解決することを主張する。両国は戦争となるが、アルバ・ロンガは初代王ロムルスの出身でもあるため、無用な流血を避け、代表者同士による決闘で勝敗を決めることとなった。ローマは[[ホラティウス三兄弟|ホラティウス3兄弟]]、アルバ・ロンガはクリアティウス3兄弟を代表とし、始めはアルバ・ロンガ側が圧倒するように見えたが、結局はローマが勝利した。
 
結果としてアルバ・ロンガはローマに忠誠を誓うことになったが、内心では大いに不満を抱いていた。そのためアルバ・ロンガはフェデナイと[[ウェイイ]]の2都市を扇動し、ローマに宣戦布告させる。そしてアルバ・ロンガはローマの味方として参戦するように見せかけながらも、戦いの瞬間に裏切る計画を立てていた。だがトゥッルスはこの策略を見抜いていた。
 
フェデナイの近くで戦闘が始まると、アルバ・ロンガ軍はローマ軍から離脱してフェデナイ・ウェイイ連合軍の方へと駆け出した。しかしこのタイミングでトゥッルスは、敵軍に届くほどの大声で「見よ、なんと勇敢に飛び込んでいくのか。敵はすぐに騙されていたことに気づくぞ」と叫んだために、フェデナイ・ウェイイ連合軍は大混乱を起こして敗走した。そしてその戦いの後にアルバ・ロンガの王は戦勝祝賀会に招待されて、武器も持たずに出席したところを捕らえられて処刑された。アルバ・ロンガの都市は完全に破壊され、住民はローマへの移住を強制された。しかしアルバ・ロンガ人は奴隷にされたわけではなく、全員が[[ローマ市民権]]を与えられ、有力者の一族は元老院議員となった。[[ユリウス氏族]]はこのとき移住させられた有力者の一族だと言われている。また、議員が増えて手狭になったため新たに建てられた会議場が「ホスティリウスの会議場」であるとされている。