削除された内容 追加された内容
13行目:
[[エレクトリックベース]]においてのスラップ奏法は、[[親指]]で弦をはじくように叩く動作(サムピング([[英語|英]]:''thumping''))と、人差し指や中指で弦を引っ張って指板に打ちつける動作(プル、プリング([[英語|英]]:''popping''))があり、この二つの動作を組み合わせて、アタックの効いたあたかも[[打楽器]]のようなパーカッシブな効果が得られるのが特徴。基本的な弾き方としてはサムピングで低音弦、プリングで高音弦を奏する。
 
誕生以来、スラップは主に[[ファンク]]で聞かれたが、現在では様々な[[音楽のジャンル一覧|音楽ジャンル]]の楽曲で使われているようになった。スラップは、[[ラリー・グラハム]]がドラムレスの[[バンド (音楽)|バンド]]で低音弦のサムピングを[[バスドラム]]、高音弦のプリングをスネアに見立て奏したのが始まりだと、グラハム自身は語っている。(ただし彼はスラップという言葉は用いず「Thumbpin`& pluckin`」と呼ぶ。)しかし、スラップの元祖には異論が多くあり、同時期音楽シーンに自然発生したのではないかという見方も強い。その傍証として、日本にスラップを広めた第一人者[[ルイス・ジョンソン (ベーシスト)|ルイス・ジョンソン]]の派手なパフォーマンス型スラップの叩き方と、グラハムの擬似ピック奏法では、同じスラップ奏法でも全く別の系統で完成されたことを物語っている。
 
楽器を腰より上に構えるか([[ファンク]]、[[フュージョン (音楽)|フュージョン]]系の奏者が多い。[[ラリー・グラハム]]、[[マーカス・ミラー]]等)、腰より下に低く構えるか(ロック系の奏者が多い。[[フリー (ミュージシャン)|フリー]]、[[TMスティーブンス]]等)で親指の角度と共に奏法が大きく変わる。そのため、低く構えるベーシストの中にも複雑なスラップ奏法の際には転がしのモニタ・スピーカや台に足を乗せ高く構えた時と同様の高さまで[[楽器]]を持ち上げるベーシスト([[ロバート・トゥルージロ]]等)もいる。