「設備投資」の版間の差分

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+マクロ経済に与える影響
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投資対象となる設備は、'''有形固定資産'''(長期にわたって利用する資産のうち、半導体製造装置などの生産を行うための機械、事業所・店舗などの建物、搬送用の車輌、工具備品など)と、'''無形固定資産'''(長期にわたって利用する資産のうち、[[ソフトウェア]]や[[電話加入権]]、[[特許]]・[[商標]]権など)とに分かれる。
 
==マクロ経済に与える影響==
===供給面===
設備投資は、工場や船などの[[資本ストック]]を増加させ、経済の生産力を高める。
 
資本装備が増加することで、[[労働生産性]]が上昇し、潜在成長率を高めることが出来る。
 
===需要面===
設備投資は、投資額が[[乗数効果]]によってより大きな消費となるため、経済の需要を高める。
 
需要の増大は、設備投資による生産増大を正当化し、需給が共に伸びる黄金状態をもたらす。
 
設備投資が乗数効果を持つのは以下の理由があるからである。
 
投資する事業会社にとっては投資[[キャッシュフロー]]が赤字になるだけで、会計上は減価償却を行い赤字にならない。一方で設備や工場を販売した側にとっては売り上げとなり、従業員の給与や会社の利益となる。このように社会全体で見て会計上の利益が投資によって増大する。
 
そのために、経済全体が活気付き消費が増大するのである。
 
一方で、設備投資が低調になるとキャッシュフローは黒字でも、会計上の利益が出ない場合があり、経済全体が停滞する。
 
===使い方、注意点===