「積乱雲」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
何らかの原因で発生した強い[[上昇気流]]によって雲頂が時には[[成層圏]]下部にも達することがあるような巨大な雲の一種を'''積乱雲'''(cumululoninbus)(cumulonimbus)という。[[雲]]の記事に載っている雲の分布概念図からも分かるように積乱雲の鉛直方向の大きさは雲の種類の中でも最大なものであろう。また、積乱雲は他にも'''雷雲'''、'''入道雲'''などの言い方がある。
 
積乱雲の発生原因は様々であるが、多くの場合は地上付近と上空の[[温度]]差がもたらす大気の不安定によって生じる(すなわち不安定を解消しようとして生じる)[[対流]]性の上昇気流によるものであるが、地形の影響を受けることもある。よって、積乱雲は多くの場合、地上と上空の温度差が大きくなる夏場に見られるが、日本海側では冬に強い[[季節風]]によって生じる積乱雲もある。積乱雲は通常[[積雲]]及び[[雄大積雲]](積雲が発達したもの)がさらに発達したものである。また、一般用語としては雄大積雲を積乱雲といったりもするが、[[気象学]]では雲の頂点が[[対流圏界面]]まで達して、その付近で水平に広がり始めたものを積乱雲としている。