「構文解析」の版間の差分

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プログラミング言語とは違って、自然言語は通常何十通りもの解釈が存在する。たとえば[[形態素解析]]の項で挙げた「うらにわにはにわとりがいる」のような例の他にも、次のような文:
: [[美しき水車小屋の娘|美しい 水車小屋の 乙女]]
には少なくとも2つの解釈が存在する。「'''水車小屋が美しい'''」場合と、「'''乙女が美しい場合'''」である。自然言語は本質的に曖昧であり、その解釈を決定するにはその文が書かれているまわりの文脈や、それを書いた人の心理までも考慮に入れなければならないこともある。
: ここでいう「曖昧」とは、文の意味を知るために、その文が置かれた状況、言い換えると[[コンテクスト|コンテキスト]]、フレーム情報などを考慮しなければ、同定できないということを指す。決して自然言語では曖昧な表現しかできないという意味ではないことに注意するように。
 
日本語の構文解析は、おもに[[文節]]間の[[係り受け]]構造を発見することである。たとえば、上の文が以下のような係り受け構造をもっている場合、「美しい」のは水車小屋ではなく乙女のほうである(その場合水車小屋の美しい乙女という表現が言い換えも可能である。
 
[[画像:Kakariuke-sample1.png|係り受け構造の例1]]
 
いっぽう、もし文が以下のような係り受け構造をもっていたとすれば、この場合「美しい」のは水車小屋のほうである:
 
[[画像:Kakariuke-sample2.png|係り受け構造の例2]]
 
(ちなみに原文のドイツ語では「水車小屋の娘」が一語であるため、美しいのが乙女であるのは明らかである。)
 
 
=== [[フリーソフトウェア|フリー]]で入手可能なもの ===