「サンコウチョウ」の版間の差分

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|学名=Terpsiphone atrocaudata
|英名=Japanese Paradise Flycatcher
|status=NT
}}
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'''サンコウチョウ'''(三光鳥学名''Terpsiphone atrocaudata'')は[[スズメ目]][[カササギヒタキ科]]に分類される[[鳥類]]。[[日本]]へは[[夏鳥]]として渡来する。
 
== 分布 ==
日本、[[台湾]]、[[フィリピン]]の[[バタン島]]と[[ミンダナオ島]]に分布する。日本には、[[夏]]渡来し[[繁殖]]する。日本で繁殖した個体もの多くは、多く冬季[[中国]]南部から[[スマトラ]]へ渡り越冬する。
3亜種に分類されている。
 
== 形態 ==
体長は雄が約45cm、雌が17.5cm。[[繁殖期]]のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもつ。羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングと嘴は明るい水色である。
メスは、オスの色彩とほぼ同色であるが、オスと比較してアイリングと嘴の水色は不明瞭であり、更に、背部と尾部はかなり赤みの強い赤褐色をしている。尾羽は体長と同じくらいの長さにしか伸長しない。
 
== 生態 ==
平地から低山にかけての暗い林に生息する。繁殖期には縄張りを形成する。
 
食性は[[昆虫食]]で、林内で飛翔中の昆虫を捕食する。
 
樹上の細枝に[[スギ]]や[[ヒノキ]]の樹皮を用いたカップ型の巣を作り、外側に[[ウメノキゴケ]]をクモの糸で張り付ける。産卵期は5-7月。抱卵日数は12-14日で、雌雄ともに抱卵する。雛は孵化後、8-12日で巣立つ。
 
地鳴きは、「ギィギィ」と地味だが、囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」[[月]]・[[日]]・[[星]]、と聞えることから、'''三光鳥'''と呼ばれている。
また、他にも'''三光鳥'''と呼ばれる鳥として[[イカル]]がいる。
 
== その他亜種 ==
3[[亜種]]に分類されている。
 
== 人間との関係 ==
[[静岡県]]の県鳥であり、[[ジュビロ磐田]]の[[エンブレム]]にも月・日・星と共に描かれている。
 
== Sibley分類体系上の位置 ==
{{Sibley
|[[スズメ目 (Sibley)|スズメ目]] [[w:Passeriformes|Passeriformes]]
|[[スズメ亜目 (Sibley)|スズメ亜目]] [[w:Passeri|Passeri]]
|[[カラス小目 (Sibley)|カラス小目]] [[w:Corvida|Corvida]]
|[[カラス上科 (Sibley)|カラス上科]] Corvoidea
|[[カラス科 (Sibley)|カラス科]] [[w:Corvidae|Corvidae]]
|[[オウチュウ亜科 (Sibley)|オウチュウ亜科]] Dicrurinae
|[[カササギヒタキ族 (Sibley)|カササギヒタキ族]] Monarchini
}}
 
==Status==
*{{Near threatened}}
 
== 関連項目 ==
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== 参考文献 ==
*高野伸二 [[黒田長久]]監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン  山渓カラー名鑑動物大百科9 日本の野 2版III [[山と渓谷平凡社]]、1993[[1986]]478158頁。
* 高野伸二編 『山渓カラー名鑑 日本の野鳥 2版』 [[山と渓谷社]]、1993年、478頁。
* [[黒田長久]]編監修 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 鳥類』 [[世界文化社]]、2004年、240頁。