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File:Farm-Tomita、hokkaido 北海道 Betula platyphylla P6280708.jpg
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[[画像:Nakafurano 01.jpg|250px|right|thumb|ファーム富田のラベンダー畑。]]
[[File:Farm-Tomita、hokkaido 北海道 Betula platyphylla P6280708.jpg|thumb|250px|right|[[6月]]末の花畑と[[シラカバ]]林]]
'''ファーム富田'''(ファームとみた)は、[[北海道]][[空知郡]][[中富良野町]]にある[[農園]]。主に[[ラベンダー]]を中心とした[[]]を呼び物に、[[]]から[[]]にかけて開園する。園内には[[ドライフラワー]]を使用した土産屋や資料館も位置しており、営業時間内は入園無料である。所在地は北海道空知郡中富良野町北星。
 
== 沿革 ==
[[1897年]]に北海道国有未開地処分法が制定され、[[本州]]等より北海道へ移住してくる人々が急増、その中にファーム富田の創始者である[[富田徳馬]]もいた。富田徳馬はその後[[1903年]]に現在の北海道中富良野町に開墾の鍬を下ろし、その苗字がファームの由来となる。
 
徳馬の孫、富田忠雄は[[1953年]]、当時富良野一帯においてラベンダー栽培の先駆的人物であった上田美一のラベンダー畑に出会い、[[1958年]]より香料用としてのラベンダー栽培を開始。妻と共に開始した畑は10[[アール]]の広さにまで及んだ。その後ラベンダー畑はおよそ1.2ヘクタールにまで拡大、富良野地方全体でもラベンダーの栽培地域が230ヘクタール以上に拡大したが、以降は急激に衰退。ピーク時にはラベンダー栽培農家が250戸以上・全道のラベンダーオイル生産量も5トンに上っていたが、[[1972年]]頃より貿易の自由化が始まって価格の低い香料が広まり、合成香料の技術が進み始めると、製造していたラベンダーオイルの買い上げの価格も急落。翌1973年には近隣一帯のラベンダー栽培農家がほぼファーム富田のみとなってしまった。
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園内ではおよそ15[[ヘクタール]]のラベンダーが栽培されているほか、そのほかにも多くの花が栽培されている。花畑はそれぞれ花人の畑、倖の畑、春の彩りの畑、秋の彩りの畑、彩りの畑、トラディショナルラベンダー畑に分かれている。通常の開花時期として、4月中旬ごろより[[クロッカス]]、5月より[[スイセン]]・[[チューリップ]]、6月より[[ハマナス]]や[[シャクヤク]]などが見られるようになり、ラベンダーが開花し始めるのは通例6月の下旬ごろが目安とされている。8月中旬ごろになると冬にかけてグリーンハウスの運営も始まり、ハウス内に栽培されているラベンダーや[[ゼラニウム]]など各種植物を見ることができる。
 
園内には各種施設も建てられている。花人の舎ではラベンダー資料館や香りの体験コーナーが設けられ、[[トイレ]]も設けられている。また、ドライフラワーの舎ではドライフラワーを展示、建物内のデザインは[[オランダ]]のフラワーデザイナーであるレン・オークメイドが手がけ、「富良野の森のピクニックin北海道」と題されている。その他、オリジナルグッズを取りそろえ、軽食を楽しむことのできるポプリの舎、展望デッキから園内の花を眺めることが可能な森の舎、ラベンダーからエッセンシャルオイルを蒸留する抽出工場の蒸留の舎、「香りのしおり」を作るコーナーを設けられているなど、香水を制作する場が見られる香水の舎、など各種施設を見学することが可能である。
 
ファーム独自の特徴として、カフェ内で注文できるメニューには稀にしか見られない珍しい品目も並び、北海道産の野菜[[カレー]]や富良野パンを使用した[[ジンギスカン]]ドッグなどがある。また、スイーツにはラベンダーのエキスが含まれているラベンダーソフトクリームやラベンダーラムネ、ラベンダー生シュークリームやラベンダーはちみつプリンといったものがあり、そのうちの幾つかは季節限定の商品である。