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[[ファイル:Corundum.jpg|thumb|200px|right|図1 採掘されたコランダムの塊]]
 
'''コランダム'''(corundum) (corundum) は、[[酸化アルミニウム]](Al (Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>) の[[結晶]]からなる[[鉱物]]。'''鋼玉'''(こうぎょく)とも呼ばれる。[[赤鉄鉱]]グループに属する。
 
純粋な結晶は無色透明であるが、結晶に組みこまれる不純物[[イオン]]により色がつき、'''[[ルビー]]'''(赤色)、'''[[サファイア]]'''(青色などの赤色以外のもの)などと呼び分けられる。
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== 性質 ==
* [[密度]]は、: 3.987g/cm<sup>3</sup>。
* [[モース硬度]]は、: [[ダイヤモンド]]に次ぐ9。
* [[モース硬度|修正モース硬度]]は、: [[ダイヤモンド]]、[[炭化ケイ素]]に次ぐ13。
* [[ヌープ硬度]]は、: 1,700~2700 - 2,500kgf/mm<sup>2</sup>。結晶面により異なる。
* [[条痕]]は、: 白。
* 色は、: 上記のとおり、無色透明から黒褐色不透明まで、いろいろ。
* [[融点]]は、: 2,050℃。
* [[電気伝導]]は、: [[固体]]の状態では[[絶縁体]]。2,050℃で融けた[[液体]]は[[良導体]]。
 
== 産出 ==
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=== 火炎溶融法 ===
この方法は、フランスの[[オーギュスト・ヴェルヌイユ]] ([[:en:Auguste Victor Louis Verneuil|Auguste Victor Louis Verneuil]]) が[[1903年]]に始めたことから、ヴェルヌイユ法([[ベルヌーイ法]]、[[:en:Verneuil process|Verneuil process]])ともいう。生成速度が早くコストが低い。
 
α-[[アルミナ]]ほかの微粉を酸水素炎中に降らせて液滴にし、それを台座の種結晶の上に垂らし、種結晶と同じ[[結晶方位]]に再結晶させ、台座を1時間に数mmの速度で下げて、長い単結晶に成長させる。その棒状の単結晶をブール(boule) (boule) と呼ぶ。成長に伴いできる線が同心円状にできるのが特徴。
 
=== フラックス法 ===
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=== 引き上げ法 ===
[[半導体]]用の[[ケイ素]]単結晶の製造に広く行われるこの方法で、コランダムなどの単結晶を作ることもできる。これは[[ポーランド]]の[[ジャン・チョクラルスキー]]が[[1913年]]に開発したところから、[[チョクラルスキー法]] ([[:en:Czochralski process|Czochralski process]])、CZ法とも呼ばれる。
 
ルツボに原料を入れて融解し、上から吊した種結晶を原料の液面に触れさせると、種結晶の方位の通りに液面が再結晶してゆく。適切な速度で結晶を引き上げて長い単結晶を作る。ただし、この方法でコランダムなどが作られたのは、[[1990年代]]の後半である。[[格子欠陥]]は少ない。
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== 外部リンク ==
* [http://www.mindat.org/min-1136.html Corundum](mindat (mindat.org)org)
* [http://www.webmineral.com/data/Corundum.shtml Corundum Mineral Data](webmineral (webmineral.com)com)
* [http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Mn/Mn_KLG_hem.html Hematiteグループ](地球資源論研究室)