「シーマ・ガラハウ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
12行目:
一説ではこのコロニーがブリティッシュ作戦([[コロニー落とし]])に使われ、その際に上官からは催眠ガスと告げられていたと言われている。もっともこれは『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望|ギレンの野望]]』シリーズなどのゲーム作品が根拠で、同シーンには[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊の登場人物#シロー・アマダ|シロー・アマダ]]も登場しており、『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』での描写と整合性を取るならば、このとき使用されたガスは腐食性ガスとなる<ref>しかしCDシネマ『宇宙の蜉蝣』での回想シーンでは「G3ガス」とはっきり言われており、『[[機動戦士Ζガンダム|Zガンダム]]』でのG3ガス描写との矛盾が生じる。また『第08MS小隊』でのガス使用法はコロニー内に侵入してのガス弾投射であるが、『宇宙の蜉蝣』では機械的な注入シークエンスが描写されている</ref>。
 
シーマとその艦隊は破壊活動や虐殺など公国宇宙軍の「汚れ仕事」の実行者であったこと、また、保身を図ったアサクラ大佐に責任を押し付けられたことから、一年戦争終結時に他のジオン公国残存勢力から[[アクシズ]]への[[亡命]]を拒否されている。帰るべき故郷も[[コロニーレーザー#ソーラ・レイ(機動戦士ガンダム)|ソーラ・レイ]]として改造されて一年戦争で失われており、帰属する場所を持たない彼女等は以後、[[宇宙海賊]]として生きる事を余儀なくされる。民間・連邦はもとより、時に他の公国軍残党の船舶までもが略奪の対象とされた。その一方で生き残る術として、また将来の安住地獲得の布石として、地球連邦や[[アナハイム・エレクトロニクス社|アナハイム社]]との独自のパイプ作りに奔走した。こうした描写から、作中において彼女は大義に殉じた[[エギーユ・デラーズ]]や[[アナベル・ガトー]]とは対照的な人物として描かれた。
 
策謀の才はもとより、[[モビルスーツ]]パイロットとしても非常に優秀な腕を持っており、一年戦争時の撃墜スコアは56機。終戦時の乗機は[[ゲルググ#MS-14Fs ゲルググM(指揮官用:シーマ・ガラハウ専用機)|MS-14Fsゲルググ・マリーネ]](ゲルググの海兵指揮官仕様)で、[[宇宙世紀#デラーズ紛争|デラーズ紛争]]終盤で[[ガンダム開発計画#ガンダム試作4号機(ガーベラ)|ガーベラ・テトラ]]に乗換えるまで搭乗していた<ref>小説版ではガーベラ・テトラ自体登場せず、最期までMS-14Fsに乗り続けていた。</ref>。
 
==劇中での活躍==
第5話、[[宇宙世紀]]0083年10月、デラーズ中将の招聘に応じてデラーズ・フリートに参加したのが初登場。コロニージャック等の仕事をするが、本心ではジオンを許しておらず、連邦への永住権を求めて[[地球連邦軍]][[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物#グリーン・ワイアット|グリーン・ワイアット]]大将などのタカ派と裏取引を進めていた。ワイアット大将が核攻撃で死亡すると、次は地球連邦宇宙軍を統括している[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物#ジーン・コリニー|ジーン・コリニー]]提督に接触。隙を見てデラーズの乗艦であり作戦旗艦である[[グワジン#グワデン|グワデン]]の制圧に成功するも、デラーズの殉教的行為に激怒し射殺、連邦との裏取引の手土産であったデラーズの身柄確保に失敗する。その場に居合わせた[[アナベル・ガトー]]は[[ノイエ・ジール]]でグワデンのブリッジを破壊するも、辛うじて脱出し、彼女は腹いせにグワデンを撃沈させる。
 
紛争最終局面においてアナハイム社との裏取引によって得た[[ガンダム開発計画#ガーベラ・テトラ|ガーベラ・テトラ]]で出撃するが、連邦軍とシーマ艦隊の密約に激怒し猛攻を仕掛けてくる[[地球連邦軍]][[コウ・ウラキ]]少尉の搭乗する[[ガンダム開発計画#ガンダム試作3号機(デンドロビウム)|GP-03デンドロビウム]]に、シーマ艦隊は旗艦[[ザンジバル (ガンダムシリーズ)#リリー・マルレーン|リリー・マルレーン]]以下戦力の大半を壊滅させられ、自らもGP-03のメガビームキャノンで乗機を串刺しにされ、さらにその砲撃をゼロ距離で浴びるという凄惨な最期を遂げた。また、[[松浦まさふみ]]の漫画『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY#漫画|機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』では寝返りに失敗し、用済みと見限られた[[バスク・オム]]の軌道艦隊からの集中砲火により消滅する。ただし、この作品自体は公式設定という訳ではない。
 
== シーマ艦隊 ==
キシリア・ザビ少将配下のジオン公国軍突撃機動軍に属する、海兵上陸部隊の通称。アサクラ大佐に代わり、シーマが代理司令を務めたため、この名で呼ばれる。艦隊旗艦はザンジバルII級機動巡洋艦[[ザンジバル (ガンダムシリーズ)#リリー・マルレーン|リリー・マルレーン]]。その他、[[ムサイ|ムサイ級軽巡洋艦最後期型]]5 - 7隻、[[ジオン公国の艦船及びその他の兵器#パプア級補給艦|パプア級輸送艦]]によって編成される。艦隊のカラーリングはリリー・マルレーンの黒以外は全てカーキで統一されている。
 
デラーズ紛争時の主だったモビルスーツは、MS-14F ゲルググMとMS-14Fs 指揮官用ゲルググM(シーマ専用機)、およびAGX-04 ガーベラ・テトラ。
 
アサクラを除く構成員の全てが[[サイド#サイド3(ムンゾ)|サイド3]]の3バンチ[[スペースコロニー|コロニー]]・[[マハル]]の出身。公国への戸籍登録さえ行っていない者も多く、コロニー工作の専門部隊として半ば強制的に徴兵・編成された。戦時中はコロニーへのGGGガス注入などの汚れ仕事の他、相当に過酷な任務を強いられた<ref>シーマは劇中で大胆かつ奔放に行動し、裏切り行為が強烈な印象を与えているが、CDシネマなどで部下想いの苦労人的な一面も見られる。それを受けてかゲーム『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』では、死を恐れずに任務に赴く[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物#ノイエン・ビッター|ノイエン・ビッター]]を気遣い、その死を悼むように描写された。</ref>。
 
== ゲームでの登場 ==