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妻・三笠万里子を女優として売り出そうと、劇団活動を行うが、「紅緑にとりいって主役の座を得た」との悪評により、成果はでなかった。万里子は、妊娠・出産により女優を断念する。
 
[[1919年]](大正8年)から[[1927年]](昭和2年)にかけて新聞雑誌に連載小説「大盗伝」([[1921年]]・大正10年)「荊の冠」(1922年・大正11年)「富士に題す」(1927年・昭和2年)を書き大衆小説の人気作家となる。1927年(昭和2年)、少年小説「あゝ玉杯に花うけて」を「少年倶楽部」に連載、好評を呼び、「少年讃歌」「英雄行進曲」などを書き、同誌の黄金期を築いた。同社の雑誌「[[キング (雑誌)|キング]]」などにも多くの連載小説がある。「少年連盟」は[[ジュール・ヴェルヌ]]『十五少年漂流記』の翻案である。
 
1949年(昭和24年)6月3日永眠。享年75。
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なお、詩人で、独自の日本文化論を提唱した[[福士幸次郎]]は、紅緑の食客であり、紅緑の家庭内の事件のたびにその収拾に奔走した。
 
== 著書 ==
*従軍記者決死隊 新声社 1901.11
*滑稽俳句集 内外出版協会ほか 1901
*俳句小史 内外出版協会 1902.4
*芭蕉論稿 金港堂書籍 1903
*俳諧紅緑子 有朋館 1904.3
*蕪村俳句評釈 大学館 1904.3 (俳句入門叢書)
*俳句作法 東京国民書院 1906.1
*古句新註 読売新聞社 1906.3
*あん火 服部書店 1908.2
*嘘 服部書院 1908.4
*地蔵子 服部書店 1908.3
*死人 服部書店 1908.3
*榾 服部書店 1908.4
*紅緑日記 読売新聞日就社 1908.2
*桜田門外雪の曙 大盛堂 1910.8
*都俳句 三森幹雄共編 清華堂ほか 1910.1
*侠艶録 新潮社 1912.1
*礎 武士道皷吹新派浪花節 金尾文淵堂 1913 
*潮 新潮社 1913
*赤い玉 東京国民書院 1913
*雲乃響 新潮社 1913
*十七の頃 鳳鳴社 1914
*嵐 菊屋出版部 1914
*紅緑脚本集 池田喜江 1914
*光の巷 菊屋出版部 1915
*鳩の家 菊屋出版部 1915 
*虎公 菊屋出版部 1916 
*母と子 菊屋出版部 1916 
*日の出る国 菊屋出版部 1917 
*桜の家 至誠堂 1917-18 
*孔雀草 至誠堂書店 1917-18 
*黄金 玄文社 1919 
*春の流 講談社 1919 
*夕千鳥 樋口隆文館 1919 
*咲く花散る花 樋口隆文館 1919 
*乳房 ニコニコ倶楽部 1920 
*結婚前後 日本評論社 1920 
*微笑 玄文社 1920 
*何処まで 日本評論社 1921 
*ワンワン物語 博文館 1922 
*美しき人々 玄文社 1922 
*大慈大悲 玄文社出版部 1922 
*荊の冠 毎夕社出版部 1923 
*大盗伝 青春篇,愛恋篇,争闘篇 東京毎夕新聞社 1922-23 
*楽園の扉 大日本雄弁会 1926 
*幸福物語 大日本雄弁会 1926 
*第一歩 大日本雄弁会 1927 
*[[あゝ玉杯に花うけて]] 大日本雄弁会講談社 1928 のち少年倶楽部文庫
*戯曲キリスト 新潮社 1928
*東西婦人観 大日本雄弁会講談社 1928 
*町の人々 大日本雄弁会講談社 1928 
*桜田門外血染の雪 井伊大老と水戸浪士 三水社出版部 1928 
*紅顔美談 大日本雄辯會講談社 1929.3
*毬の行方 大日本雄辯會講談社 1929.3
*少年讃歌 大日本雄弁会講談社 1930 のち少年倶楽部文庫 
*朝の雲雀 大日本雄弁会講談社 1930 
*麗人 新潮社 1930 
*富士に題す 大日本雄弁会講談社 1930 
*野に叫ぶもの 新潮社 1931 
*一直線 講談社 1931 
*夾竹桃の花咲けば 大日本雄弁会講談社 1931 
*新たに芽ぐむもの 新潮社 1932 
*麗はしき母 大日本雄弁会講談社 1933 
*少年聯盟 大日本雄辯會講談社 1933.3 のち少年倶楽部文庫 
*英雄行進曲 大日本雄弁会講談社 1935 
*絹の泥靴 昭和長篇小説全集 第11巻 新潮社 1935
*あの山越えて 大日本雄辯會講談社 1936.5
*英雄行進曲 出世篇 大日本雄辯會講談社 1936.12
*手に手をとつて 大日本雄辯會講談社 1937.7
*黒將軍快々譚 大日本雄辯會講談社 1938.2 のち少年倶楽部文庫
*街の太陽 講談社 1939 
*美しき港 大日本雄弁会講談社 1939 
*花咲く丘へ 大日本雄辯會講談社 1939.1
*滿潮 大日本雄辯會講談社 1940.5
*英雄群像 博文館 1942 
*朝日の如く 大衆文芸社 1942.11
*花紅柳緑 六人社 1943
*緑の天使 ポプラ社 1948
*少年行進曲 まひる書房 1948 (少年少女文庫撰)
*節操の境界線 東方社 1948
*紅緑句集 大日本雄弁会講談社 1950
*十五少年漂流記 ジュール・ヴェルヌ ポプラ社 1950
*佐藤紅緑全集 全2巻 講談社 1967
*乱れ雲 性の秘本コレクション 1997.2 (河出文庫
*'''佐藤紅緑全集''' 全17巻 日本図書センター 2000
*森皚峰・佐藤紅緑集 大空社 2003.7 (明治翻訳文学全集 翻訳家編 18)
 
==参考文献==
*佐藤愛子『花はくれない-小説・佐藤紅緑』集英社文庫 
*佐藤愛子『血脈』文春文庫 
 
==佐藤紅緑を演じた俳優==