「池宮彰一郎」の版間の差分

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;盗作疑惑
『遁げろ家康』([[朝日新聞社]])は[[司馬遼太郎]]の『[[覇王の家]]』との類似点を指摘され、[[2002年]][[12月25日]]に絶版・回収となる。同じく『島津奔る』([[新潮社]])も司馬の『[[関ヶ原 (小説)|関ヶ原]]』と同様の問題で、[[2003年]][[4月3日]]に絶版・回収となった。池宮は、「家内の病気や引っ越し、連載が重なり混乱し、資料と先輩作家たちの作品が混ざってしまった。自戒の意味から絶版をお願いした」とのコメントを発表した。ネタ元があまりにも有名すぎるだけに、この弁明にはある程度の信憑性もあるが(常識で考えて露見しないはずがなく、その危険に考えが及ばなかったこと自体、混乱した精神状態であったことを伺わせる)、一方で話題性も大きく作家生命を痛撃することになった。
 
この2作以外にも「類似」を指摘する声もあり、事件以後、連作の『平家』を除いて新作が出版されることはなかった。ただしその後も『密約―西郷と大久保』を雑誌『[[野性時代]]』に連載していたが、第一部で未完となった。