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m フランスのトロンボーン四重奏団やや加筆
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最初に交響曲でトロンボーンを使ったのは[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]であった。大編成の[[オーケストラ]]に定席を得たのは[[ロマン派音楽|ロマン派]]の頃と思われる。19世紀、おそらく1830年代にはバルブ(ロータリー)の追加が行われた。これ以降各地のオーケストラではバルブトロンボーンが盛んに使われたが、19世紀中盤から後半にかけて徐々にスライド式の楽器に取って代わられていった。例えば[[ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団]]では1880年頃までバルブ式の時代だったと言われている。他にかつて盛んに使われていた楽器としてはF管バストロンボーンも挙げられる。地域によって細かな年代に違いがあるが、この楽器は操作性に劣ることやオーケストラピットで長いスライドが邪魔になったこと等から後に衰退していった。
 
また、一時期フランスのオーケストラではバストロンボーンを使わず、3本のテナートロンボーンを使うのが標準的であった。フランスのトロンボーン四重奏団がバストロンボーン奏者を含まないことがあるのはその名残りだという説言わあるが、こには編成の柔軟性を増し個々の奏者の負担を減らすために便宜上テナートロンボーンを使用しているだけだという反論もある。
 
バルブ(ロータリー)の改良はさらに進み、円錐形のセイヤーバルブ、円柱を横倒しにした形のハグマンロータリー、演奏家リンドベルイが開発に関わったロータリーや、ヤマハの細長いVバルブなど、様々な商品が開発されている。こうしてトロンボーンは楽器の普及や西洋音楽の広まりとともにジャズ、[[スカ]]、[[サルサ (音楽)|サルサ]]など様々な音楽で使用されるようになった。