「ひとりでできるもん!」の版間の差分
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テレビ番組で小さな子供に包丁を使わせること自体がタブーであったこの時代にあって、小学生向けの料理番組という意表を突いた新しいジャンルを切り開いた番組である。単に料理を作る事を指導するだけではなく、ミュージカル仕立てで料理方法を紹介したり、当時としてはまだ珍しい[[コンピュータグラフィックス|CG]]を使った[[コンピュータRPG|RPG]]風のゲームコーナーで料理や食品に対する簡単なクイズを出してみたりなど、子供の興味を引くような工夫が随所にあったのが、注目度を向上させた理由である。
番組の音楽をほぼ全てを[[池毅]]が務め、800曲以上を番組に提供した。
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2009年5月6日には「ETV50もう一度みたい教育テレビこどもスペシャル」で1991年4月1日放送分が字幕放送を実施の上で再放送された。
==各期の詳細==
=== 1991年~1993年度 ===
ゆうひが丘小学校2年生の水沢舞([[平田実音]])ちゃんは、親に買ってもらった携帯ゲーム機([[ゲームボーイ]]に似たもの)で公園で遊んでいたところ、中の「おじゃま、やじゃま(CG)」が「まいちゃん、もう降参なり~」と言って出てきて、驚く舞ちゃん。
舞ちゃんが自宅に帰ると、お母さんは編集のお仕事で不在中。おじゃまとやじゃまが「お腹空いた~」というので、まいちゃんがお料理してあげることに。
しかし、料理中のまいちゃんをあの手この手で困らせるおじゃま、やじゃま。そこに料理のことなら何でも知っているクッキング(アニメ絵)が現れ、まいちゃんに料理の仕方を教えてあげることになる。
番組中では、おじゃま、やじゃまが食材をゲームの世界に持っていってしまうので、取り返しにいくことに。クッキングから教えてもらった魔法の呪文「アイ マイ ミー マイル<ref>NHK教育テレビ 2009年12月31日放送「ETV50 もう一度見たい教育テレビ こどもスペシャル ひとりでできるもん!」での字幕より</ref>」でゲームの中に入れる。ゲームはファミコンタッチのもので、アクションとクイズを合わせた内容となっている。
このシーズンは好評をうけ唯一、3年間放送された。当初は舞ちゃん単独での出演だったが、1992年4月からは弟の文(通称「文ちゃん」)が登場。[[視聴率]]が10%を超えるなど教育テレビとしては異例なまでの人気を集め、その後のシリーズ化につながった。そのシリーズは各メディアでも取り上げられ、雑誌やビデオ、CDが多く発売され、3年間務めた。「ひとりでできるもん!」の雑誌はその後月刊化された。
=== 1994年~1999年度 ===
2回続けて男の子&女の子のコンビ主演となり、どちらも2年間続いた。その次はまた一人に戻り、2代目まいちゃんを[[秋田きよ美]]が務め、その際料理を教える舞お姉ちゃん役には高校生になった初代舞ちゃんの[[平田実音]]がレギュラーで登場した。この形式は2年間続いた。2000年4月には当時6歳の[[伊倉愛美]]が今田まいとして3代目まいちゃんを2年間務めた。
=== 2000年~2001年度 ===
小学一年生になったばかりの今田まい(3代目まいちゃん:[[伊倉愛美]])が家に帰ると、お母さんはお出かけ中。「一人ぼっちのおるすばんはつまんないなあ」とお絵かきボートに落書きするまいちゃん。しばらくすると、「まいちゃん、まいちゃん」と呼ぶ声がする。振り返ると、まいちゃんの落書きが表に飛び出してきた。彼は自分を落書き王国の王子、「エノーラケンノビッチ3世」と言うがまいちゃんは「なんだ、エノケンかあ」と簡略化してしまう。エノケンは「まいちゃん、一緒に遊ぼうよ」とタンタタタウンにまいちゃんを誘う。まいちゃんのタンタタタウンに行く時のかけ声は「タンタタタウンへチックタック」で、やるキッチン(料理をする台所:ほんきーハウスの中)に行く時は「やる気まんまんやるキッチン!」と踊りながら叫ぶ。
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また、伊倉はその後2004年から[[天才てれびくんMAX]]でてれび戦士として2006年度まで3年間出演し、1年目には「ひとりでできるもん!」のネタが多く使われ、ドラマでは「ぱーでき」ポーズを披露もした。同番組で共演している一つ年上の[[篠原愛実]]は「私はまいちゃんのファンだった」と明かした。また、2007年2月15日の生放送では「君にたべさせ隊」隊長の[[細川藍]]とトマトを使った料理で対戦。その時に懐かしの「やるキッチン」の映像が流れた。
2001年度は朝の放送がなくなっていた。
===2002年~2003年度(どきドキクッキング)===
2002年度から番組タイトルが『ひとりでできるもん!どきドキクッキング』となった。初めて番組ロゴを一新した。
再び男の子&女の子の兄妹コンビ主演になる。番組は放送開始当初のほぼ料理のみの内容のスタイルに戻した、各地の幼稚園を回って行われるクッキングクイズコーナーや主人公がロケに出て料理に関する様々な事に挑戦するコーナー(2003年度のみ)が放送された。ちなみに、家事を教えるコーナーは本編とは独立したミニコーナーとして継続し、2002年度のみ放送された。その年をもって家事のコーナーは消滅し、2003年度からはほぼ料理100%の番組となった。このシリーズより耳が不自由な人向けの[[字幕放送]]を開始。
これまで毎月発売されてきた番組雑誌はこのシリーズをもって無くなることになり、次シリーズでは大幅な改変が行われる。
===2004年~2005年度(どこでもクッキング)===
2004年度から番組タイトルが『ひとりでできるもん!どこでもクッキング』となった。
大幅に内容も変更。「[[からだであそぼ]]」のスタートに伴い放送時間を15分から10分に縮小した。このシリーズではそれまでいたようなレギュラー子役は登場しないスタイルとなり、大人レギュラー[[調理師]]の「アジー・クマ」と「エダモン」の二人が交代で全国各地を回り、その町でオーディションによって選ばれた子供たちと料理をする、という内容でオープニングには[[コンピュータグラフィックス|CG]]も使われている。奇抜なデザインの着ぐるみ「みぃる」が登場し、タメ口を駆使しながら番組のマスコット存在となった。みぃるの言葉遣いは初期は批判されたが、初年度6月くらいからやや改善されたようである。
[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列で放送されていた『[[モグモグGOMBO]]』と同じような形式で一般視聴者の子供に料理指導をする構成は、地域の名所・名物や[[郷土料理]]の紹介、実際に調理師と料理を作ることで調理体験から[[食育]]につながった功績として大きいとされる。みぃると調理師、特徴ある子供が会話で独特な掛け合いトークになることは即興漫才の要素もありほのぼの感や笑いにつながった。また、このシリーズのエンディングテーマ「SAYいっぱいを、ありがとう」(歌:[[Paix2]])はファンの間では屈指の名曲と高い評価がされ、[[NHK歌謡コンサート]]でも歌われたことがあった。
「どきドキクッキング」と同じく2年間放映されたが、視聴率の回復には向かわず、むしろあまりの内容の変化、レギュラー子役の撤廃、コーラスを担当していた[[山野さと子]]らの降板にとまどうファンがおり、2006年3月をもって「ひとりでできるもん!」シリーズは15年の歴史を終えた。
==主な出演キャラクター==
最初の3年を除き、2年交代となっている。
===主人公===
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#2002年〜2003年度 春野ゆう太([[鈴木湧太]])、春野ゆうか([[小代優華]])
#2004年〜2005年度 設定なし
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#1992年
#1994年
#1996年
#1998年
#2000年
#2002年
#2004年
===
(☆=CGキャラ、★=着ぐるみキャラ)
#1991年
#1994年
#1996年
#1998年
#2000年
#2002年
#2004年
===
#1991年
#1994年
#1996年
#1998年
#2000年
#2002年
#2004年
== 主題歌 ==
{|class="wikitable"
! 年度 !! OP/ED || タイトル !! 歌 !! 作詞 !! 作曲 !! 編曲
|-
| 1991 || OP || 魔法のゲーム || [[山野さと子]] || [[星みつる]] || [[池毅]] || 池毅
|-
| 1992 || OP || ときめきランド || 舞ちゃん([[平田実音]]) || [[竜真知子]] || 池毅 || 池毅
|-
| 1993 || OP || ワクワクしてる! || 舞ちゃん(平田実音) || 竜真知子 || 池毅 || 池毅
|-
| 1994 || OP || それとも…エンジェル || 山野さと子 || [[大本慶子]] || 池毅 || 池毅
|-
| 1995 || OP || ちょっぴりシェフきぶん || [[石田よう子]] || [[小滝清美]] || 池毅 || 池毅
|-
| 1996/1997 || OP || パオパオパワー || 山野さと子 || [[日暮眞三]] || [[藤田大土]] || 藤田大土
|-
| 1998/1999 || OP || 元気をチャージ! || [[瀧本瞳]] || 木本慶子 || 池毅 || 池毅
|-
| 2000/2001 || OP || きゃんびー・ワンダーランド! || 山野さと子 || 木本慶子 || 池毅 || 池毅
|-
| 2002/2003 || OP || ぜったいに元気! || キラリンガールズ with [[鈴木湧太|ゆう太]]&[[小代優華|ゆうか]] || [[及川眠子]] || 池毅 || 池毅
|-
| 2002/2003 || style="text-align:right" | ED || あっちこっち しあわせ || [[0930]] || 星みつる || 池毅 || 池毅
|-
| 2004/2005 || OP || はんじゅくコロンブス || [[五條真由美]] || [[桑原永江]] || 池毅 || 池毅
|-
| 2004/2005 || style="text-align:right" | ED || SAYいっぱいを、ありがとう || [[Paix2|Paix²]](ぺぺ) || [[里乃塚玲央]] || 池毅 || 池毅
|}
OP = オープニング主題歌、ED = エンディング主題歌
== ゲーム
{{コンピュータゲーム| Title = NHK ひとりでできるもん!
| Plat = [[Microsoft Windows|Windows]]3.1以上[Win]<br/>[[Macintosh]]漢字Talk7以上[Mac]<br/>
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水沢舞のシリーズを元に、番組さながらに遊びながら料理を学ぶ[[マルチメディア]]タイトルとしてPCゲーム版「NHK ひとりでできるもん!」が存在する。プレイヤーが主人公なので舞ちゃんはクッキングのサポート的な役回りとなっている。
===内容===
舞ちゃんとクッキングが架空の[[ゲーム機]]の画面を通してプレイヤーに料理を教えてゆく。クイズや各種ゲームなどのサブコンテンツを含む「舞ちゃんとお留守番」と、料理の材料や作り方を記した「クッキングのお料理手帳」から構成される。
料理パートではクッキングの説明を聞き、道具や材料の選択、調理器具のスイッチ操作等を[[マウス (コンピュータ)|マウス]]で行う。サブゲームは[[テーブルゲーム]]などであり、特にTV版で見られたような[[アクションゲーム|アクション]]要素は無い。なお、実写部も256色[[ディザ]]表示の静止画となっている。
お母さんが隣町のおじいちゃんの家へお出かけ。主人公(プレイヤー)はお母さんから不思議なゲーム機を貰ってお留守番をすることになった。ゲームの中からアドバイスをくれる舞ちゃんやクッキングを頼りに、朝昼晩のお料理やお買い物、寝る前の後片付けまでを一人で行うお留守番が始まった。
『ワクワクしてる!』(TV版1993年オープニングテーマ) 歌:[[平田実音]]
* 舞ちゃん: 平田実音(サブゲームの相手でもある。おやすみ時にはその日の評価を聞かせてくれる)
* クッキングの声: [[川久保潔]]
* お母さんの声: [[深雪さなえ]]
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