「イル・トロヴァトーレ」の版間の差分

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しかし、このハイCを失敗することはテノールにとっての恥辱とも考えられ、しばしば半音ないしは全音下げて歌いやすくする改変もされている。また、[[プラシド・ドミンゴ]]のような高域に難点のあるテノール、あるいは指揮者[[リッカルド・ムーティ]]のように「常に作曲者の書いたままを演奏すべし」という主義をとる場合には、ヴェルディの楽譜通りの演奏もされている。
 
==派生==
=== 映画に登場した「イル・トロヴァトーレ」 ===
このオペラはその筋書の荒唐無稽さなどから非常に「イタリア・オペラ的」作品と考えられており、多くの映画作品で取り上げられている。
*『オペラは踊る』(''A Night at the Opera'', [[1935年]]) - 後半部では舞台上で展開する『イル・トロヴァトーレ』と、公演を台無し寸前にまでしてしまう[[マルクス兄弟]]のドタバタで綴られる。
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*『[[耳に残るは君の歌声]]』(''The Man Who Cried'', [[2000年]]) - [[サリー・ポッター]]監督作品。[[第二次世界大戦]]直前の[[ロンドン]]、[[パリ]]でのユダヤ人女性の人生を描くこの作品で、熱烈な[[ファシスト]]であるイタリア人テノールが「見よ、恐ろしい炎を」を歌うさまが効果的に用いられている。なおテノールの声は有名になる直前の[[サルヴァトーレ・リチートラ]]である。
 
=== 宝塚歌劇団での上演 ===
オペラを題材に、2005年に[[宝塚歌劇団]][[宙組]]にて『炎にくちづけを~イル・トロヴァトーレ~』が上演された。新たに物語の主軸となるメッセージとして、演出家の個人的な[[キリスト教]]批判を加えたことや、残虐な処刑シーンが多かったことから波紋を呼ぶ作品となった。
 
== 参考文献 ==
*Julian Budden, "The Operas of Verdi (Volume 2)", Cassell, (ISBN 0-304-31059-X)
*[[永竹由幸]]『ヴェルディのオペラ――全作品の魅力を探る」 』 [[音楽之友社]] (ISBN 4-2762-1046-1)
 
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