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'''炭素鋼'''(たんそこう、carbon steel)とは、[[鉄]]と[[炭素]]の[[合金]]のことである。[[炭素]]含有量が、最低で0.02[mass%]含まれるものを指す。最大含有量は2.14[mass%]。'''普通鋼'''ともいう。
一般的によく使用される鉄鋼材料である。
炭素のほか、[[珪素]]、・[[マンガン]]、・[[リン]]、・[[硫黄]]が含まれるが、これらは製造時に残った物である。炭素鋼は含有されている炭素量が多くなると、引っ張り強さ・硬さが増す半面、伸び・絞りが減少し、切削性が悪くなる。また、[[熱処理]]を施すことにより、大きく性質を変える事が出来る。
炭素鋼は含有されている炭素量が多くなると、引っ張り強さ・硬さが増す半面、伸び・絞りが減少し、切削性が悪くなる。また、[[熱処理]]を施すことにより、大きく性質を変える事が出来る。
炭素鋼のうち、[[炭素|C]]含有量が約0.3[mass%]以下を'''低炭素鋼'''、約0.3~03 - 0.7[mass%]を'''中炭素鋼'''、約0.7[mass%]以上を'''高炭素鋼'''と呼ぶ。
また、[[炭素|C]]含有量が0.6[mass%]以下で構造用に使われるものは'''構造用炭素鋼'''、0.6[mass%]以上で工具用に使われるものは'''工具用炭素鋼'''と呼ばれる。構造用炭素鋼は、[[日本工業規格]](JIS) (JIS) により、最低引っ張り強度が指定され、建築などに使われる'''一般構造用圧延鋼材'''(SS材)と、[[炭素|C]]含有量を規定し、機械や装置に使われる'''機械構造用炭素鋼材'''(SC(SC材))が存在する。
== 関連項目 ==
* [[ピアノ線]] (高炭素鋼による金属線)
[[Category:鋼|たんそこう]]
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